※2016年の『未来のだるまちゃんたちへ』文庫化の際の記事です。 (中)より続く 加古さんのインタビューを傍で聞いていらしたのは、長女の鈴木万里さん。万里さんによると、加古さんは「何でもできて、勉強も訊けば教えてくれるお父さん」だったという。最終回は、お父さまとしての加古さんについて、万里さんに伺いました。 『未来のだるまちゃんへ』 (かこさとし 著) ) ――万里さんは、お子さんのエピソードとして本書にも登場されていますね。「紙芝居だけは時々自宅でやったけれども、『育メン』とは程遠く、娘にすればなんと理不尽な父親でしょう」と加古さんは本書で語られていますが、実際はいかがだったのでしょう? 万里 理不尽という感じは全然なかったですね。お母さんは家で家事やって、お父さんは外で働いているもので、土日も一生懸命なにか描いたりしていますから、そういうもんだと思っていたんですよ。ところが、小学校2、