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茅野市北山の柏原財産区は、白樺湖北側で毎年春に行ってきた草原の火入れ(野焼き)を廃止することを決めた。財産区民の責務として長年続けてきたが、高齢化に伴う担い手不足や火を扱う危険性を考慮し、「やむなし」と判断した。一方、白樺湖から望む草原は観光資源でもあることから、今後は作業委託で雑木を処理し、森林化を防いでいくことを確認した。 茅野市史によると、火入れは枯れ草を燃やして芽吹きを促す作業で、江戸時代には行われていた記録がある。柏原財産区の火入れの起源は不明だが、「夫役」として各戸に参加が義務付けられ、かやぶき屋根に使うカヤや農耕馬の餌にする草を収穫していた。生活様式が変わり本来の目的はなくなったが、近年は観光地を彩る草原の景観を守るために行われ、春の風物詩にもなっていた。 火入れは、毎年4月20日前後に白樺湖の北側と西側に広がる丘陵地約42ヘクタールで行ってきた。風が穏やかな早朝から始め、財
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