沖縄県の竹富町(西大舛高旬町長)は来月1日から、地域自然資産法に基づき、竹富島を訪れる観光客らに任意で「入域(島)料」として1人当たり300円を徴収する。年間約50万人の観光客が訪れる島は豊かな景観が損なわれる危機に直面していることから、自然環境の保全活動や開発業者などに渡った土地の買い戻し資金に充てる。同町によると、同法に基づく「入域(島)料」の設定は全国の自治体で初めて。 ■任意で徴収 西大舛町長と運用を担う竹富島地域自然資産財団の上勢頭篤理事長、竹富公民館の内盛正聖館長が21日、町役場で記者発表した。 徴収方法は、石垣市美崎町の石垣港離島ターミナルと竹富港ターミナル内に券売機を設置する。入島後の券の確認作業などはない。導入から1週間に限ってはキャンペーンとして、島の風景などの図柄をあしらったしおりや、手のひらサイズの島の民具を贈る。 入域料の設定は2014年に自然環境の保全及び持続可