1 2 3 4 NTTドコモ(中) 世界最速のインフラを手にする 「ザ・携帯電話」が直面する難題 各社が入り乱れて、ますます競争が過熱している携帯電話業界。だが、競争の実態は、最大手のNTTドコモから奪ったパイをau(KDDI)とソフトバンクモバイルが取り合っているというほうが正確である。前回に引き続き、今回はドコモの海外戦略に焦点を当て、その強みや課題を探ってみよう。(取材・文/『週刊ダイヤモンド』編集部 池冨 仁) 2010年には世界最速になる 「ピカピカの土管」を生かせるか 近年、NTTドコモは、再び海外投資を積極化させている。 その背景にあるのは、国内は将来的に人口の漸減とともに契約件数が頭打ちになることが見えているからで、これまで以上に国際ビジネスを加速させることが打開策になるとの認識である。 最近の目玉は、08年にインド最大のタタ財閥傘下の携帯電話会社タタ・テレサー