東京地裁・東京高裁が入る庁舎(C)朝日新聞社 2008年、長女を抱く朴被告(「支援する会」提供) 2017年1月、講談社の漫画誌「モーニング」の朴鐘顕編集次長(当時。現在は退職)が妻に対する殺人の容疑で逮捕された。『GTO』などを担当したエース編集者の逮捕という異例の事態。裁判は一審、二審とも有罪となったが、支援者団体は、これまでの審理に問題があると指摘している。 今年5月、本誌編集部に分厚い茶封筒が届いた。差出人は「朴鐘顕くんを支援する会」。裁判の経緯と問題点をまとめた膨大な資料が入っていた。 会は、1月に控訴審で一審と同じ懲役11年の実刑判決が下った後、判決に疑問を感じた朴被告の友人らが結成。公正な裁判を求め署名活動やウェブサイトでの情報発信などを行っている。メンバーで、朴被告の大学時代からの友人である佐野大輔さんはこう語る。 「事件の数カ月前、朴の奥さんから、家族ぐるみで遊びに行こう