コロナ禍でもスポーツは必要か――。昨年夏の東京五輪開催を巡り、そんな議論が方々で巻き起こったが、日本オリンピック委員会(JOC)の三屋裕子副会長(63)が2022年の年頭から「スポーツの意義」に踏み込んだ持論を展開した。 JOC幹部らは5日、職員へ向けて年頭あいさつを行った。日本バスケットボール協会(JBA)の会長として数々の改革を手掛けてきた三屋氏は昨年6月にJOC副会長に就任。この日、山下泰裕会長に続いてマイクの前に立つと決意に満ちたスピーチを始めた。三屋副会長は新型コロナウイルスが蔓延し、緊急事態宣言下で日本のスポーツ界が停止した時期に「スポーツは不要不急なのか?」と自問自答したという。 「コロナは様々なものを分断し、孤立化させました。だからこそスポーツがアンダーコロナの中で、ものすごく重要な位置を占めているのではないか?と考えていましたが、なかなかその理解が進まず、本当に厳しい声の