反体制亡命者らの言い分にここまで乗っていいものか-。歴史の歯車がイラク戦争(2003年3月開戦)へと急回転していたワシントンで、サダム・フセイン同国政権が大量破壊兵器を保有している、と亡命者らを情報の出所として伝える報道に接するたび、強い違和感を禁じ得なかった。 時のブッシュ米政権は、大量破壊兵器武装・開発という国連安保理決議違反を、戦争の最大の根拠に据えようとしていた。同兵器の存在情報には、米国を開戦→フセイン政権打倒に誘い込むという反政権側の意図が働いていることを警戒すべきところである。 だが、米メディア、特にニューヨーク・タイムズ紙はその手の報道が目立ち、いわく付きの亡命者を引用した特定の記者の署名記事を大扱いしたりしていた。 開戦から1年ほどたって、まさかの展開となる。大量破壊兵器はイラク国内をくまなく捜しても発見されなかったのである。 当然というべきだろう、同紙は04年5月26日
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