今月上旬にレイジーさんが亡くなられたという報せがあった。ここ数年、癌で闘病中だったのはご本人にお聞きしていた。 最初の乳がんでの治療が終わった後にお会いしたとき、「(抗がん剤治療が)本当にキツくてこの年でこんなの我慢するのはもうイヤだ」「再発したら治療しない」などと言ってたのを思い出す。なんていうか、そういう人だったのだ。そういうことを言って頑として譲らない。本当に困ったお人だ。とはいえ、本当に治療を拒んだわけではなかったようなのは、mixiの日記を通してときどき拝見していた。 私にとってレイジーさんとは、いわゆる「都会の女」だった。私自身は生まれも育ちも東北の、関東に出るつもりもなかったのが何故かたまたま流れ着いてしまった山出しである。コンプレックスやヒガミではなく、事実としてそうなのだ。テレビにしろネットにしろ、画面を通して眺める景色は遠い世界を写したもので、身近なものではないという感