フィンランドでは、ボードゲームが健在だ。その存在を意識したのは、長男の保育園の先生から「おうちに何かゲームはありますか?」と聞かれた時。「はい? ゲーム?」 長男はまだ3歳だった。3歳児が遊ぶゲームって? とあんぐりしていると先生はなおも、「メモリーゲーム(神経衰弱)だったらもう遊べるはずです。おうちの人と順番にカードをめくれば、社交性やコミュニケーション能力が高められ、ルールを守る練習にもなります」と、ガンガンに勧めてくる。 3歳以上の幼児向けのメモリーゲーム。ハートの形のもの、道路標識や アルファベットが描かれているものなどと種類が豊富。 園でもそんな高度なことをやっているのかと、教室の中を見渡すと、おもちゃの棚の一番上に、ゲームと思しきものの箱が10個ほど積み重なっている。園児の一人が早速、先生にとってもらって机の上で箱を開いた。一人でボードゲーム? と思って見ていると、園児は箱の中