第1回 キャリアの姿勢と事情が現れる、"高速化の使い道" 〜3.5Gの潮流と多様なビジネス・モデル〜 本連載では、通信・ITS分野の気鋭ジャーナリスト神尾 寿が、新しい標準技術によって結実したビジネス・モデルを分析していく。第1回目は、3.5G(第3.5世代)時代を迎え、モバイル・ブロードバンド(高速・大容量通信)の動きが活発化する中で登場してきた新しいサービスの展開を紹介しながら、NTTドコモ、KDDI、ボーダフォンなどの既存キャリアや、新規参入するキャリアの多様なビジネス・モデルを比較分析する。 3.5G(第3.5世代)の潮流 日本でも、"3G(第3世代)の次のステップ"の動きが本格的になってきた。メガビット(Mbps)クラスのスピードを実現する、いわゆる3.5G(第3.5世代)の潮流である。 この分野ではCDMA 2000 「1x EV-DO」をいち早く導入したKDDIのauが、CD