ハーバードで日本古典文学を学んでいた ――『容疑者χの献身』『聖女の救済』『悪意』『白夜行』『真夏の方程式』といった東野作品の翻訳を手がけたアレクサンダー・O・スミスさんにお話をうかがいたいと思います。どうぞよろしくお願いします。 アレクサンダー・O・スミス(以下アレックス)こちらこそよろしくお願いします。私のことはアレックスと呼んでください。 ――それではアレックスさん、はじめに日本語英訳者になった経緯を教えてください。 アレックス 私はもともと説話文学に関心があって、とくに日本の神話や民話に心惹かれました。昔の日本人が物語をどんなふうに創って、語り伝えたのか。それを知りたいと思いました。民俗学的な興味もあったと思います。 それでハーバード大学の大学院では日本古典文学を専攻したんです。当初はこの分野で博士号を取得しようとも思っていたのですが、ちょっと気が変わって(笑)、1998年にゲーム
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