岡田克也外相は18日の記者会見で、米海兵隊の普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)移設問題に関連し、「海兵隊は日本にとって必要な存在。海兵隊の抑止力に期待するなら、日本の外に出てくれということは、あまり通用しない」と語り、米領グアムなど国外への完全撤退を求めることに否定的な考えを示した。 現行の日米合意では、普天間飛行場の移設に伴い、沖縄の負担軽減策として海兵隊8千人(定員1万8千人)がグアムに移転する計画だが、社民党などはこれに加え、普天間の機能そのものをグアムに移すべきだと求めている。 岡田氏は「機動的で様々な能力を持った海兵隊は紛争の発生自身を抑止することになるし、その機動力が日本の安全にとって有用であるという場面は当然考えられる」と語った。