最近のハリウッドは「人種多様性」が重視されるので『ジョーカー』に黒人が出てくるのは不思議ではないが、その登場には一貫した規則(ルール)がある。黒人はアメリカ社会では少数派(マイノリティ)だが、アーサーが出会う黒人は、全員がほんのすこしだけ恵まれているのだ。 バスで出会った黒人の母親は、貧しい暮らしをしているかもしれないが家族がいる。セラピストと精神科医は専門職の仕事で、精神科病院で働く黒人男性は(少ないとしても)安定した給料を受け取っている。同じ階の黒人女性も、貧しいながらも働いて子どもを育てている。すなわち誰もが社会のなかで、仕事を通して、あるいは家族と共にいることで、自分の居場所を持っている。 それに対してアーサーは仕事を失い、認知症の母親は一方的に甘えるだけで相談相手になってはくれず、自分がこの世界に「存在」しているかどうかすらあやふやになっている。これが意図的な演出かどうかはわから
米ロサンゼルスで行われた女子W杯優勝を祝うイベントで、サッカー選手の男女同額の賞金支払いを求めるプラカードを手にするファン(2015年7月7日撮影、資料写真)。(c)ROBYN BECK / AFP 【5月19日 AFP】米国サッカー連盟(USSF)は18日、同国代表チームが男女ともに同額の賃金や賞金などを受け取ることを定めた労働協約で合意したと発表した。女子選手は長年にわたり報酬格差の是正を求めており、今回の合意は「歴史的」とたたえられている。 W杯(World Cup)で国際サッカー連盟(FIFA)から支払われる賞金には男女チーム間で格差があるが、米代表の賞金は回収された上で分配される。W杯の賞金を均等に分配する決定をした連盟は世界初。 さらに、W杯を含むすべての大会で男女チームに同額の報酬を支払い、商業収益を均等に分配する仕組みも導入。W杯以外の賞金は、両チームが同じ大会に出場した場
大阪市北区の雑居ビルで25人が犠牲になった放火殺人事件の当日、騒然とする現場周辺=2021年12月17日午後、大阪市 多数の人を無差別に狙った襲撃事件が相次いでいる。「人生がうまくいかない」「死刑になりたい」。自分の境遇に絶望し、破滅を望んで事件を起こしたケースも多いとみられるが、こうした他人を道連れにしようとする行為は「拡大自殺」とも呼ばれる。理不尽な事件を未然に防ぐため、また、被害を避けるためにできることはあるのだろうか。(時事ドットコム編集部 太田宇律) 【図解】無差別殺傷事件の動機 ◇動機に「5つのパターン」 無差別殺傷事件を起こした人物の境遇や動機について、共通点を探った研究報告がある。2000~2010年に判決が確定した52人を対象に、法務総合研究所が犯行実態や背景をまとめた「無差別殺傷事犯に関する研究」だ。 研究によると、無差別事件を起こした52人のうち、犯行時の月収が20万
男女格差の大きさを国別に比較した世界経済フォーラム(WEF)による、「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数」2019年版が12月17日に発表された。 【グラフで分かる】日本の男女格差 日本は、調査対象となった世界153カ国のうち、121位(2018年は110位)。 過去最低の順位だった2017年の114位(同年の調査対象は144カ国)よりさらに下位となった。主要7カ国(G7)で最低だった。 【ハフポスト日本版・泉谷由梨子】 ジェンダー・ギャップ指数は、経済・教育・健康・政治の4分野14項目のデータを元にして、各国の男女の格差を分析した指数。各分野での国の発展レベルを評価したものではなく、純粋に男女の差だけに着目して評価をしていることが、この指数の特徴だ。 4分野の点数は、いくつかの小項目ごとの点数で決まる。小項目を集計する際は、標準偏差の偏りを考慮したウェイトをかけている。 ただし、4分野
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