岐路に立つアウトソーシング戦略 - CIO Online国内では、多くの企業が情報システム関連子会社（以下、IS子会社）を持ち、かねてからそこにIT関連業務をさまざまなかたちで委託してきた。当然ながら、そうした企業が本格的なアウトソーシングに踏み切る場合、その依託先の第1候補となるのもIS子会社である。だが、この一見容易に思える手法は、さまざまな課題を内包しており、CIOたちの頭を悩ませる原因ともなっている。本稿では、アウトソーシングを成功に導くのに欠かせない原則をあらめて明らかにしつつ、アウトソース先としてのIS子会社の役割について考える。 重盛良太 富士総合研究所 シニアシステムコンサルタント text by Ryota Shigemori アウトソーシングがスキルを奪う 企業の情報システムを支える技術が、ホスト・コンピュータ中心からクライアント／サーバ、さらにはインターネット技術を活用したWeb環境へと変化するに伴い、システムの運用／管理
