【ビッグサーバーの歴史】 チルデンが1931年に計測した163.6mph(263.3km/h)。 この数値は、長らくギネスブックに載っていたテニスの最速サーブ記録だ。 ビル・チルデンは「キャノン・サーブ」と呼ばれたビッグサーブの持ち主で、 テニス界に大きな業績を残し、20世紀最高の選手の一人と言われている。 また、1930年代にはチルデンを含む複数選手の計測が行われ、 チルデンが128.4mph(206.6km/h)、バインズがそれを上回る130.2mph(209.5km/h)、 そしてステファン(Lester Stoefen)が更に上を行く131.4mph(211.5km/h)を記録したと伝えられている。 しかし、これらのサーブの数値は常々疑わしいと言われてきた。 計測技術の発達してない時代の記録なので無理もない。 この数値の疑わしさは、もっと後の時代になっても続いていった。 例えば19