【フランソア喫茶室】時超えた みやびなサロン 印刷 ソーシャルブックマーク 重厚な雰囲気のフランソア喫茶室。女性スタッフのミッションスクールのシスターのような制服も「可愛い」と人気だ=京都市下京区、伊藤恵里奈撮影「フランソア喫茶室」の思い出を語る新藤兼人さん絵・グレゴリ青山 夜の11時まで営業している京都・西木屋町通のフランソア喫茶室は、かいわいで夜遊びにふける男女の格好の休息地だ。 高瀬川沿いの店のドアを開けると、グレーの制服を着た女性スタッフに出迎えられる。ドーム形の天井。モナリザの複製画が飾られた壁。たばこの煙。程よいボリュームのクラシック音楽。まるで数十年前にタイムスリップしたような……。赤いビロードのいすに腰かけ、本など開くと、つい長居をしてしまう。「60〜70年代には佐野浅夫さんや三崎千恵子さんら新劇の俳優さんをよく見ました。同じ店でコーヒーを飲むのはうれしく、大人になった気分