ファイル入出力は、アプリケーションの種類とは無関係にほとんどのプログラムにおいて必須の処理である。ここでは、.NET Frameworkにおけるファイル入出力の基礎について解説する。 ストリームとは .NET Frameworkで提供されるファイル入出力処理は、「ストリーム(Stream)」という概念に基づく。ストリームを簡単に言えば、「ストレージからの、あるいはストレージへのデータの流れ」である。今回のテーマである「ファイル」は、このストレージの1つである。しかし.NET Frameworkでは、ファイルだけでなく、メモリやネットワークも、ファイルと同様にストレージとして、つまりはストリームの源として扱うことができる。 .NET Frameworkにおいて、ストリームを定義しているクラスはStreamクラスである。Streamクラスは、型のないバイトの集まりとしてストリームを読み書きする