*10巻ネタバレ注意 三日月夜空の問いかけ 体育館。逆恨みする女子。キレてしまった柏崎星奈。浴びせられる暴言と中傷に耐え切れなくなった逆恨みをしていた子は泣き出し、遠巻きに見ていた群衆は怒り始める。 そして放たれる一言。 「――あの人、友達いないんじゃないの?」 誰かが放った何気ない一言。 恐らくは発した本人もなんとなく言っただけで、効果があるなんてまったく想像もしなかったであろうその言葉。 しかしそれは――完璧超人柏崎星奈の、唯一にして最大の弱点だった。 星奈の身体がびくんと震え、かあっと羞恥に頬が染まり、傍目にもわかるほどの動揺が浮かぶ。 「え、あ、な、あ、う……」 さっきは流れるように罵倒を発していた口は、ぱくぱくと動くだけで意味のある言葉が出てこない。 「え、えっ? もしかして……図星!?」 どっと笑いが――嘲笑が起きる。 「え、マジで友達いねえの?」「そりゃあんな性格ブスじゃあな
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