高校二年の夏休み、秋に行われる文化祭の打ち合わせの為、クラスの責任者だけ数名で学校に集まった。その中には私の意中の女生徒も入っていた。 話が済んで下校する際、その旨、職員室に報告しに行くと、偶々日直で来ていた担任が、慰労として小遣いをポケットマネーから出してくれた。 私達はそれで「かき氷」を食べに行き、残金は花火を買って、昼間にも拘らず校舎の影で花火遊びをした。(無分別な火遊びをした訳でも、校舎に火をつけた訳でもない) そんな他愛もない出来事が、いつしか心に残る素敵な夏の思い出に姿を変え、後に私は次のような言葉を綴って歌を作った。 日差しに歩く 後ろ姿が 子供のように はしゃいでたね 買ったばかりの 花火を振りながら 夜までとても 待てないなんて あの時 言えば良かった 君がとても 好きだって 僕の心を 知ってるように 君の瞳が 笑っていた あの日あの時、多分私は「青春」の真っ只中にいたの