国家備蓄のLPガス 初放出へ 3月31日 23時25分 政府は、東北関東大震災を受けて、東北地方で家庭などで使われるLPガスの安定供給を図るため、国が備蓄しているLPガスを初めて放出することを決めました。 LPガスは、家庭用やタクシーの燃料などとして使われていますが、経済産業省によりますと、東北地方にあるLPガスの基地7か所のうち4か所が東北関東大震災の被害を受け、出荷できない状態となっています。このためLPガスの元売り会社は、関東や新潟県から東北地方に供給していますが、供給不足を招かないようにするため、政府は、茨城県にある国の基地で備蓄しているLPガスを来月4日から市場に放出することを決めました。放出されるLPガスはおよそ4万トンで、去年4月の1か月間に東北地方で使われたLPガスの40%余りに相当するということです。国が備蓄しているLPガスを市場に放出するのは、今回が初めてです。