東京都立第五福竜丸展示館(とうきょうとりつだいごふくりゅうまるてんじかん)は、東京都江東区の夢の島公園内にある第五福竜丸を主体とした展示施設である。 設計は杉建築設計事務所/杉重彦。第13回(2013年度)日本建築家協会25年賞受賞[1]。 日本の遠洋マグロ漁船であった第五福竜丸が1954年(昭和29年)3月1日、アメリカ軍のビキニ環礁における水爆実験(キャッスル作戦)による放射性降下物で被曝(被爆)する事件が起きた。無線長の久保山愛吉が後に死亡した。第五福竜丸の処遇についてアメリカ側は放射能除去後、船体を沈めて廃棄するよう主張したが、日本側は今後の資料として保存を主張、結局当時の文部省が船体を買い上げることで決着した。東京都港区の東京水産大学で約2年間、残留放射能の検査が行われた。安全が確認された後、三重県伊勢市大湊町の強力造船所(現・ゴーリキ)[2]で改造が施された。甲板は張り替えられ