東京・高円寺にある国内最大級のアナログゲーム専門店「すごろくや」。そこで毎月開かれ、募集のたびに定員がいっぱいになる隠れた人気セミナーがある。 ――その名は「アナログゲーム療育講座」。市販のボードゲームやカードゲームを用いて、発達障害のある子どもたちのコミュニケーション能力を伸ばせるよう、指導の仕方を教えるためのセミナーだ。 講座を主催するのは、発達障害の療育を専門としている療育アドバイザー、松本太一さん。放課後等デイサービスで子どもたちの指導プログラムを考えた経験からアナログゲームを療育に使うことを思いつき、2015年に独立。現在は講座や実地指導を通じてアナログゲーム療育の普及・啓発活動を行っている。 アナログゲーム療育とはどのようのもので、なぜ人気講座になったのだろうか? 遊ぶために作られたゲームが本当に療育に使えるのだろうか? 松本さんにお話を伺った。 取材・文/透明ランナー (Ph