ブックマーク / crossacross.org (2)

  • ヒトを「進化論的」「生態学的」に語るのはお勧めしない

    人の行動様式を語るのに、「ヒトはこのように進化してきたからこのような行動が能に刻まれているのだ」というような説はよく見る。だが、これらは気軽に根拠にするには足りないものが多い。一つの例を事で示そう。 フリータリアン(果実を主張する人々)がしばしば行う説明に、以下のようなものがある: Humans are designed to eat mostly fruit. We’re frugivores, just like monkeys and chimps.(ヒトは果物をべるようにできている。我々はサルやチンパンジーと同様に果実なのだ。)そのブログ 一方で、低炭水化物を推奨する人たちは以下のような説明をしばしば行う: 人類の歴史は肉とともに~穀物を腹一杯べるようになったのは最近のこと~要するに炭水化物を腹一杯べられるようになり、異常なほど砂糖を消費するようになったのはここ百

    ヒトを「進化論的」「生態学的」に語るのはお勧めしない
    shikahan
    shikahan 2018/08/29
  • グローバル化の必然の帰結としての不平等

    スーパースター効果 グローバル化が格差の原因になっているか否かという議論は数多い。私見としては、量はともかく定性的にはいわゆるスーパースター効果1により「知的財産を売っている」「一握りのトップ」が所得を上げやすい環境になっているというのが筆者の私見である。スーパースター効果とは、以下のような効果である。 20世紀初頭までは、音楽や演劇は基的に実演家による生演奏・名演技で提供されており、一度の実演で稼ぐことができるのは劇場の客席数が最大限であった。それだけではそこそこの収入にしかならないため、実演形は何公演もこなして日銭を稼いでいた。この時点での芸能界は、実演家の労働集約的側面が大きく、劇場ごとに中程度の収入のある実演家がいたと大まかに考えてよい。 それが一変するのはラジオやレコード、映画テレビといった伝達メディアの登場である。これらの登場により、1人の実演家が相手にする市場は、一つの劇

    グローバル化の必然の帰結としての不平等
    shikahan
    shikahan 2018/01/21
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