ブックマーク / jp.ign.com (36)

  • 小島秀夫監督ロングインタビュー 新オフィスを構え第2フェーズに突入したコジマプロダクションが問う"繋がり"の意味とは

    小島秀夫監督率いるコジマプロダクションが、2022年12月16日に設立7周年を迎えた。7周年を機に同社は同じビル内の別フロアにオフィスを移し、新たな船出を迎える。小島監督は以前のインタビューで自らのオフィスを「スター・トレック」のエンタープライズ号に例えていたが、そのコンセプトは新しいオフィスでも引き継がれている。ルーデンスが佇むアイコニックな部屋も健在で、この1/1スケールスタチューは、このオフィスのために新造されたものだ。大きなスタジオやスキャンルーム、そして多くの人が顔を合わせられるキッチンは、ここに集う人々とともにさらなるクリエイティブの海へと漕ぎ出していきたいという小島監督の想いが込められているようにも見える。 3年ぶりに登壇したThe Game Awards 2022(以下、TGA)で『DEATH STRANDING 2』(仮称、以下「DS2」)のティーザー映像を世に放ち、『D

    小島秀夫監督ロングインタビュー 新オフィスを構え第2フェーズに突入したコジマプロダクションが問う"繋がり"の意味とは
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    shikahan 2022/12/23
  • パチンコの確変から生まれた!?謎のアーティスティック・パチンコ・メトロイドヴァニア『IDEA』プレイレポート【TGS2022】

    ビデオゲームのアイデアとは一体どこから降ってくるのか? 道端で偶然お金を拾うみたいにとか、あるいは魔法みたいにパッと現れるのか? 人はアイデアが生まれやすい環境に身を置いたり、アイデアが浮かびやすい状態にしたり、いろいろなことをする。いずれにしても、アイデアとはどこから来るのかはっきりとわからない。 作は東京ゲームショウ2022に出展しており、その先鋭的なコンセプトからセンス・オブ・ワンダーナイト2022でもファイナリストに選ばれている。記事のヘッダー画像からは一体どんなゲームかまったく謎だと思うが、実際にはいろいろと身近なものが題材になっているゲームだった。 フィンランドの郊外を“ひらめきの電球”がころころ転がる ゲームを始めると、上空から撮影されたどこか郊外をイラストレーションで描かれた電球がいきなり画面下へと転がり落ちていく。いきなりのことで、大あわてでキーボードのWASDキーを

    パチンコの確変から生まれた!?謎のアーティスティック・パチンコ・メトロイドヴァニア『IDEA』プレイレポート【TGS2022】
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    shikahan 2022/09/22
  • 「激レアさんを連れてきた。」出演記念!クラベ・エスラのことがわかる記事10選

    「激レアさんを連れてきた。」で僕のことを知ってもらい、ネット検索してこことまでたどり着いたというあなた。どうも、こんにちは! こちらはIGN JAPANというゲームとエンターテイメントのメディアで、僕はここの編集スタッフとして働いています。 空手はもう現役ではないけれども、今でも極真会館東京城西三和道場にて岡先生の元で時間のあるときに修行していますよ……でも、業はゲームライターです(笑)。 せっかく見に来てくれた皆さんには、ぜひ僕のこれまでに書いてきた記事や出演した動画を見てもらえたらと思います。ゲーマーじゃない人でも楽しめるものも結構ありますよ! どうぞ見て行ってください! オランダ人ゲーム少年の人生回顧録 こちらは2016年11月~2018年3月まで続いていた連載コラムです。5才の誕生日にオランダでファミコンを買ってもらった1992年の回から初めて、日ゲームライターとして活躍す

    「激レアさんを連れてきた。」出演記念!クラベ・エスラのことがわかる記事10選
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    shikahan 2022/05/09
  • 任天堂が歴史に残り、セガが忘れられつつある理由とは? テレビゲーム総選挙やIGN本家の総合ゲームランキングにおけるセガ不在の要因を考える

    セガのゲームを愛するひとりとして、ときどき心配してしまうことがある。「セガのゲームは100年後も遊ばれるのだろうか」と。もちろん、100年後のことは誰にもわからない。だが、人類がこのまま生き残る限り、これだけは断言できるだろう「人々は任天堂の作ったゲームを忘れない」と。 約100年前、日には多くの文豪がいた。だが、今なお読まれ続けているのは夏目漱石や森鴎外に芥川龍之介とそのほんの一握りと言えるだろう。 80年代後半から90年代にかけて、日ゲーム大国だった。「マリオ」、「ゼルダ」、「ドラゴンクエスト」、「ファイナルファンタジー」、「ストリートファイター」、「メタルギアソリッド」など、この業界のアイコニックなフランチャイズの数々が生み出された。当時のゲームに詳しい人であれば、そこに「ソニック」や「バーチャファイター」に「スペースハリアー」といったセガのゲームも含めるはずだ。 ところが、黄

    任天堂が歴史に残り、セガが忘れられつつある理由とは? テレビゲーム総選挙やIGN本家の総合ゲームランキングにおけるセガ不在の要因を考える
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    shikahan 2022/01/18
  • 日本の文化的植民地となった昭和66年のアメリカを描く中国産ゲーム『昭和米国物語』が発表!

    『Dying: 1983』や『DYING: Reborn』を手掛けた中国の開発スタジオNEKCOM Gamesによる新作RPG『昭和米国物語(Showa American Story)』が発表された。プラットフォームはPS4/PS5/PC。 舞台は昭和66年のアメリカで、強大な経済力を手にした日文化的植民地となっている。言うまでもなく架空の設定だが、日経済がピークを迎えていた昭和末期、多くのアメリカ人が恐れていたような実態がもしも当に起きていれば、というような設定と言えるだろう。鯉のぼりや招きに地蔵、それからラムネのような飲み物といった日的な要素で彩られたアメリカ。自由の女神が着物を身に纏ってしまう「if」の世界線は日人にとっても感慨深いものがありそうだ。 だが、作はそんな世界設定を真面目に描くというよりも、B級映画のような雰囲気だ。この世界には10年ほど前からゾンビや化け

    日本の文化的植民地となった昭和66年のアメリカを描く中国産ゲーム『昭和米国物語』が発表!
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    shikahan 2022/01/08
  • 最先端のジャンルがゲームにも「ローファイ・ヒップホップ」特集(前編):ゲーム音楽ディスクステーション第5回

    ローファイ・ヒップホップとは? ご存じない方に説明するなら、ゆったりしたビートとほんのりジャジーなフレーズが織りなす「癒やしのインスト・ヒップホップ」といったところでしょうか。ヒップホップと言いつつも、実はその文化の中から生まれたものではなく、主な支持層はこれ系のサントラに郷愁を感じる00年代アニメ世代、あるいは「作業用BGM」として魅せられた若いYouTubeリスナーなどだったりします。ヒップホップ流との結び付きは、あくまでも気だるいビートだけで、音楽的にはむしろVaporwaveの後裔的な位置にあるといえるでしょう。霞がかったノスタルジックな音像や、ビジュアルイメージと一体化したサウンドの扱いなどには、確かにVaporwaveの影響を感じることができます。 さて、そんなローファイ・ヒップホップですが、最近これにゲーム音楽が接近しつつあります。ムーブメントとしてのローファイ・ヒップホッ

    最先端のジャンルがゲームにも「ローファイ・ヒップホップ」特集(前編):ゲーム音楽ディスクステーション第5回
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    shikahan 2021/09/28
  • 2021年に遊んだ最もユニークなゲーム『風雨来記4』について

    今年遊んだゲームの中に『風雨来記4』ほど変わった作品はなかったように思う。タイトルからもわかる通り、作は「風雨来記」という2001年に始まったシリーズの4作目だ。俺はシリーズの過去作を経験しているわけではないが、旅をテーマにした美少女ゲームであることくらいは知っていた。 『風雨来記4』は岐阜を舞台としたバイクの旅を描くゲームで、作も辛うじて美少女ゲームと言えるだろう。当に「辛うじて」だけど……。 プレイを始めると、確かに高速道路の諏訪湖あたりのサービスエリアですぐに柚原日陽というバイカーのお姉さんと出会う。姉御肌のキャラで、バイクの一人旅をしていることからもわかるように冒険好きで、少し不器用な主人公をいきなり楽しそうにからかったりしている。タイプとして自分の好みであることは否定できないが、第一印象としてはテンプレートにはまったキャラだし、いきなり馴れ馴れしい会話が進行するあたりも少し

    2021年に遊んだ最もユニークなゲーム『風雨来記4』について
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    shikahan 2021/08/06
  • コロンビア産JRPG『Cris Tales』インタビュー!『クロノ・トリガー』などからの影響、本作のコロンビアらしさとは

    産のRPGJRPG(Japanese Role-Playing Game)と呼ばれている。スラングに詳しい海外辞書サイトのUrban Dictionaryによると、「ファイナルファンタジー」や「ポケモン」がJRPGの例として挙げられている。 JRPGで育った人たちは大人になった。昨今ではJRPGで育った海外クリエイターたちが、JRPGライクな作品を作るのも珍しくない。IGN JAPANでもフランス産の『Edge of Eternity』やカナダ産の『Star Renegades』などを取り扱ってきた。なんなら、あの有名な『UNDERTALE』だって「MOTHER」などから影響を受けている。JRPGとはもはや様式のことであり、産地は重要ではなくなったと筆者は考えている。 稿で取り扱う、コロンビア産の『Cris Tales』もJRPGから強く影響を受けた作品である。時間をテーマにした物

    コロンビア産JRPG『Cris Tales』インタビュー!『クロノ・トリガー』などからの影響、本作のコロンビアらしさとは
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    shikahan 2021/07/24
  • すぐに病んじゃうネットアイドル育成ADV『NEEDY GIRL OVERDOSE』の発売日が6月5日に決定!

    インターネットアイドル育成アドベンチャー『NEEDY GIRL OVERDOSE』の発売日が2021年6月5日に決定した。ヒロイン「あめ」ちゃんについて歌う主題歌『INTERNET OVERDOSE』のミュージックビデオも、あわせて公開されている。 主題歌を唄うのはKOTOKO、作曲は「ホロライブゲーマーズ」のテーマ曲やゲームの楽曲すべてを担当するAiobahn、作詞はゲームシナリオ・企画原案のにゃるらが務める。歌詞をよく聴くことで、あめちゃんがどういったキャラクターなのかが少しずつ見えてくる。4月29日からはSpotifyなど音楽配信サービスでも聴けるようになるようだ。 作は、インターネットアイドルあめちゃんの「ピ」(恋人の意味「ピ」と、プロデューサーの「P」をあわせたような概念)として、あめちゃんを最高の配信者に育てていくのが目標だ。 あめちゃんには架空のPCを介して、リモートで指

    すぐに病んじゃうネットアイドル育成ADV『NEEDY GIRL OVERDOSE』の発売日が6月5日に決定!
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    shikahan 2021/04/28
  • 宮本茂の下で働いた32年間――「スターフォックス」や「F-ZERO」の今村孝矢が任天堂時代を振り返るロングインタビュー

    32年間を経て、今村孝矢さんは任天堂を退社した。「スターフォックス」、「F-ZERO」、『ゼルダの伝説 ムジュラの仮面』など、今となってはゲームの古典と言える傑作の数々に携わっていた今村さんの退社は、自身のツイートをきっかけに世界中のゲーマーの間で話題となった。今後は大阪国際工科専門職大学でCGアニメーションを含むデジタルコンテンツを教えつつ、フリーランスでも活動を続けると言う。 今村さんの今後の活躍について別のインタビュー記事で詳しく聞いているのでぜひチェックしてほしいが、インタビューでは任天堂時代を振り返ってもらった。 今村孝矢さん。 32年間という、筆者にはおよそ想像もできないほど長い間をどのように振り返るのかを尋ねた。今村さんはしばらく考えてから、このように答えた。 「思えば、ずっと宮さんの下で働いた32年間でしたね」と。 マリオやゼルダの生みの親として知られる宮茂さんが20

    宮本茂の下で働いた32年間――「スターフォックス」や「F-ZERO」の今村孝矢が任天堂時代を振り返るロングインタビュー
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    shikahan 2021/04/16
  • PS1のようなローポリグラフィックの和風ホラーADV『散歩 - Walk』の体験版がPC向けに配信開始!

    東京のインディースタジオ・Kazumi gamesが開発する『散歩 - Walk』の体験版が配信された。体験版はPC向けのインディーゲームプラットフォーム「itch.io」で配信されており、作はPS1風ゲームを集めた体験版企画の「Haunted PS1 Demo Disc 2021」の1タイトルになっている。 ゲームをダウンロードするにはitch.ioの「Haunted PS1 Demo Disc 2021」のページに行き、「Demo Disc 2021 [Windows]」の横にあるダウンロードボタンをクリック。ゲームを遊ぶにはファイルを解凍し、HauntedDemoDisc2021.exeを起動すればOKだ。Windowsの警告が出る可能性もあるが、自己責任で実行してみてほしい。『散歩 - Walk』を遊ぶための方法については独特になっているため、記事の最下部にその方法を掲載する。

    PS1のようなローポリグラフィックの和風ホラーADV『散歩 - Walk』の体験版がPC向けに配信開始!
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    shikahan 2021/03/27
  • 『シン・エヴァンゲリオン劇場版』レビュー かつて監督自身が引き起こした巨大な「インパクト」にケリをつけた作品

    筆者は、『新世紀エヴァンゲリオン』にハマった世代だ。だから、ニュートラルに『シン・エヴァンゲリオン劇場版』を評価することはできない。主観的な印象としては、10点満点中で350万点ぐらいの作品なのだが、『新劇場版』から入り、『破』が一番好きだという観客にとっては意味不明で3点ぐらいの作品なのではないかと危惧もしている。 だから、レビューは、いわゆるニュートラルで客観的なレビューではないかもしれない。かつて、『新世紀エヴァンゲリオン』にハマり、人生の道すら踏み外してしまったかもしれない一人の人間として、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』に向き合って絞り出した感想のようなものだ。 ネタバレを遠慮なく行ってしまうので、未見の方がレビューを読むことは推奨しない。まずは自分の眼で見に行くことを強くオススメする。 世界を終わらせる物語ではなく、生命を育もうとする物語を描く 初見の印象は、大満足で、期待

    『シン・エヴァンゲリオン劇場版』レビュー かつて監督自身が引き起こした巨大な「インパクト」にケリをつけた作品
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    shikahan 2021/03/12
  • タニグチリウイチの「今のアニメを知るために」:第8回 見里朝希監督の『PUI PUI モルカー』が生き生きとしているワケ

    『PUI PUI モルカー』、『ポプテピピック』、『ジュラしっく!』。人形アニメもあればクソアニメや老舗アニメ制作会社の実験作品もあってと、脈絡なく並んでいるタイトルに共通しているのが、東京藝術大学大学院の映像研究科アニメーション専攻から出たクリエイターたちが関わっているという点だ。いずれも、独特のテイストを持ったアニメーションを商業作品の中で見せ、話題になっている。藝大に限らず芸術系の大学でアニメーションを学び、商業作品に携わるクリエイターも少なくない。アカデミズム出身者による作品の、いったい何が注目を集めているのか? 『蜘蛛ですが、なにか?』を始め、小説投稿サイトから出た作品のアニメ化が相次ぎ、『呪術廻戦』や『進撃の巨人 The Final Season』といった漫画原作のアニメも好調な2021年のアニメ戦線で、ぐいっと抜け出した作品が、『PUI PUI モルカー』だ。 監督したのは、

    タニグチリウイチの「今のアニメを知るために」:第8回 見里朝希監督の『PUI PUI モルカー』が生き生きとしているワケ
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    shikahan 2021/02/21
  • オープンワールドの「自由」ってなんだ? そして、『サイバーパンク2077』と『Ghost of Tsushima』の不自由さはどこから来るのか

    オープンワールドの「自由」ってなんだ? そして、『サイバーパンク2077』と『Ghost of Tsushima』の不自由さはどこから来るのか 『The Elder Scrolls IV: Oblivion』(2006)画像はSteamより いまや多くのAAAタイトルがオープンワールドというゲームシステムを採用しており、もはや当たり前の存在になったといえる。そんなオープンワールドの魅力といえば、やはり「自由」だ。チュートリアルさえ終えればあとは世界のどこへでも自由に行ける。かつてのゲームは限られた空間しか描けなかったのもあって、画面のなかに広い世界があるのはとてつもない魅力を持つのだ。 しかし、 『Ghost of Tsushima』と『サイバーパンク2077』を遊んだ私は意外な経験をした。この2作品はオープンワールドを採用しているが、むしろ自由ではないように見える。なぜそう感じてしまうの

    オープンワールドの「自由」ってなんだ? そして、『サイバーパンク2077』と『Ghost of Tsushima』の不自由さはどこから来るのか
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    shikahan 2021/01/09
  • ゲーム会社の覇権争いを描いたドキュメンタリー『セガvs.任天堂/Console Wars』の配信日が12月4日に決定 日本版の予告編映像も初公開

    1990年代アメリカゲーム業界で繰り広げられたセガと任天堂の覇権争いを描くドキュメンタリー『セガvs.任天堂/Console Wars』の配信日が12月14日に決定した。これに伴い、日語版の予告編も初公開された。作は動画配信サービス「U-NEXT」で独占配信される。見放題作品となり、「月額プラン」会員であれば追加料金なしで視聴できる。 作の日語音声版には、アニメ『銀魂』や『ジョジョの奇妙な冒険』で主役を演じ、大のゲーム好きとしても知られる杉田智和、数々のヒット作で吹き替えを務めるベテラン声優大塚芳忠などの出演が決定した。 『セガvs.任天堂/Console Wars』は、1990年代当時のアメリカで実際に起きた家庭用ゲーム機市場における戦争を、数百に及ぶ関係者のインタビューを元にストーリー仕立てで構成したノンフィクション小説「セガvs.任天堂 ゲームの未来を変えた覇権戦争」(ブレ

    ゲーム会社の覇権争いを描いたドキュメンタリー『セガvs.任天堂/Console Wars』の配信日が12月4日に決定 日本版の予告編映像も初公開
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    shikahan 2020/11/21
  • 【特別寄稿】PC版がいよいよ発売――『DEATH STRANDING』の普遍的テーマが、今こそ、かつてないほどの意味を持つ

    『DEATH STRANDING』は現代の寓話であり、社会とわれわれの存在そのものを結ぶ、複雑な絆のメタファーである。神々は堕落し、ハデスの門は開かれた。生と死の間の境界は崩れ去り、人々は自分だけの地下壕やビーチから出ていくことができない。『DEATH STRANDING』のリリースから半年近く経つが、人間性というものに対するこのゲームの先見性は、世界の現状から見ると、これまで以上に重要なものとなっている。1カ月以上家の中に引き籠った状態が続く中、私はこれを何度もプレイし直し、そのテーマについて新しい見方をするようになった。ウィリアム・ブレイクの詩がそうであるように、このゲームが持つ時代を超越した感覚は、われわれの生きる現代世界の状況に興味深い洞察を与えてくれるのだ。 かつて、爆発があった サム・ブリッジスは接触恐怖症にかかった、珍しいタイプの主人公である。特出したスーパーパワーの持ち主で

    【特別寄稿】PC版がいよいよ発売――『DEATH STRANDING』の普遍的テーマが、今こそ、かつてないほどの意味を持つ
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    shikahan 2020/07/06
  • SF人狼アドベンチャー『グノーシア』は、「開発者が147柱の神々に業務委託をする」ことで傑作になった――プチデポット・しごと氏インタビュー

    傑作といえる作品がどのように作られたか、ゲーマーならば気になるものだろう。しかし、それを知ったからといって必ずしも理解できるとは限らない。私の場合、SF人狼シミュレーション・ロールプレイング・アドベンチャーゲーム『グノーシア』の構造を開発担当者から軽く聞かせてもらったのだが、むしろ混乱するばかりだった。 『グノーシア』を開発したプチデポットのプログラマーである「しごと」氏によれば、“このゲームのなかにはシナリオの神や人狼ゲームの神がいて、スピリチュアルな感じになっている”そうである。意味がわからない。「この人はプログラマーというより祈祷師か何かでは?」とすら思える。 プチデポットの開発担当。『グノーシア』ではシナリオとプログラムを担当しており、作中では「ジナ」がかなりのお気に入り。変なゲームも好き。 めづかれ(名:川勝徹) プチデポットのリーダー。いわゆるプロデューサー的な立場で、『グノ

    SF人狼アドベンチャー『グノーシア』は、「開発者が147柱の神々に業務委託をする」ことで傑作になった――プチデポット・しごと氏インタビュー
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    shikahan 2020/05/11
  • アン・ハサウェイ、キャットウーマンのオーディションにハーレイ・クインの格好で乗り込んだことを明かす

    BBC Radio 1(Batman-News経由)の最新インタビューでハサウェイが、ノーラン監督がハーレイ・クイン役を探していると思い込み、ハーレイ風の衣装を身にまとって監督と会ったが、その途中でキャットウーマンのオーディションであることを知ったと語っている。 当時を振り返りながらハサウェイが、「私は、ヴィヴィアン・ウエストウッド風のきれいだけど派手な仕立てで、ストライプが至る所にあしらわれたトップスを着て登場して、ジョーカーっぽいフラットシューズも履いてたの。で、クリスにクレイジーなちょっとした笑顔を見せようとしてたのよ」と経緯を説明した。 そして、ハーレイ・クインを見つけるためだと思っていたオーディションは、ノーラン監督がハサウェイに‟爆弾”を落とすまでしばらく続いたのだという。 あわせて読みたい『ザ・フラッシュ』の監督、同作の失敗について「多くの人がフラッシュというキャラクターに興

    アン・ハサウェイ、キャットウーマンのオーディションにハーレイ・クインの格好で乗り込んだことを明かす
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    shikahan 2020/05/01
  • 爆発して、笑って、食べて、うんちになる『Wattam』レビュー

    だいじろうという名前の電話は太陽に受話器をとられて大泣きしている。大変だ。みんなで助けてあげないと。うんちたちは太陽から受話器を奪還すべく、お互いの頭の上に登った。でも、遠すぎ、無理っぽい。あきらめようとしたちょうどそのとき、さやかという風船がやってきた。 「あの、すいません」とうんちたちはさやかに話しかけた。 太陽から受話器を取り返してきてくれないか、と。困ったことに、さやかは高所恐怖症らしい。ひとりではとてもそんな遠いところまで行けない。でも力を合わせれば大丈夫。ゆうじという黄金のうんちはさやかに掴まり、一緒に太陽の元へと飛んでいった。 『Wattam』はそんなゲームだ。 いろんなキャラクターに憑依して、不思議なセンスのクエストを攻略していくわけだ。 作の舞台は「すべて」がなくなった世界で、残っているのはいかにもそれらしい帽子をかぶった町長だけだ。大きな石の上に座って、とても寂しそう

    爆発して、笑って、食べて、うんちになる『Wattam』レビュー
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    shikahan 2019/12/31
  • アメリカと日本のアニメーションが混ざり合う――『スパイダーマン:スパイダーバース』アニメーター・Hiroya Sonoda氏インタビュー

    2019年3月8日より、全国で公開が始まった『スパイダーマン:スパイダーバース』(以下、『スパイダーバース』)。オリジナルのスパイダーマンである、ピーター・パーカーの死というショッキングな物語から始まり、複数の次元からやってきた、様々なスパイダーマンたちの冒険を描いたアニメーションだ。 作の特徴は、他の次元からやってきたスパイダーマンを表現するために、主人公それぞれのデザインやアニメートが異なることだ。メジャータイトルでありながら、アバンギャルドな表現も多く含んだアニメーションである。そんな作がどんなふうに制作されたのかを、『スパイダーバース』に参加したアニメーターであるHiroya Sonoda氏(@Mike_sonohilo) にうかがった。 「何をしてもいい。とにかくカッコよくしてくれ!」と言われた制作現場 ――『スパイダーバース』、アカデミー賞の長編アニメーション賞を受賞、おめ

    アメリカと日本のアニメーションが混ざり合う――『スパイダーマン:スパイダーバース』アニメーター・Hiroya Sonoda氏インタビュー
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    shikahan 2019/03/11