ブックマーク / note.com/rakkoblog (7)

  • 読んでいない本について堂々と「差別本」扱いする方法|田楽心(田中ラッコ)

    元タイトル:『むずかしい女性が変えてきた』 販売停止に賛同する人の、エリート意識がもたらす大きな反作用 を変更(2022/07/27) はじめに 大阪のtoi booksという書店が、ヘレン・ルイス著、田中恵理香 訳『むずかしい女性が変えてきた あたらしいフェミニズム史』(みすず書房 2022年5月16日)を「いったん販売停止」にした事が、Twitterで話題になっている。販売停止の理由は、ヘレン・ルイスが「トランスフォーブ」「トランスフォビック」(トランスジェンダーの人に対する不寛容、否定的な態度、言動、嫌悪)であるとの指摘を重く受け止めたためだと言う。 先のツイートについて、経緯や140字では書ききれなかったことなどの説明文を書きました。 さまざまなご意見あるかと思いますが、お読みいただけましたら幸いです。 https://t.co/ZrV0PTEMNY pic.twitter.com

    読んでいない本について堂々と「差別本」扱いする方法|田楽心(田中ラッコ)
    shikahan
    shikahan 2022/07/09
  • 共感について|田楽心(田中ラッコ)

    「重たい皮膚病の知らない男性に話しかけられた。助けてほしいと言ってたけど、すがりつかれそうだったので逃げた。ふだんマイノリティの人権が大事だと言ってるのに、自己嫌悪に陥った」ということを話してる人がいて、正直な人だと思った。 実は私は、「共感はナンセンス」という意見はナンセンスだと思っている。そういう人は大抵、「自分が共感できないタイプの共感(典型的にはリベラルな感じの)が嫌い/共感できない(このためおそらく疎外感がある)」というだけで、真に感情的孤独を好んでいるわけではないからだ。 確かに、認知バイアスが問題だとかそういったマクロな話は重要だけど、今言いたいのは、そういうことではない。 より深く他人から共感されることや、他人に共感すること。またはより深い「自己理解」に達することが、人生の最重要目的の一つなのかもしれない、と思う。私は他人と比較するとそういう傾向が小さいとは思うが、その感じ

    共感について|田楽心(田中ラッコ)
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    shikahan 2022/02/07
  • オリジナル版『ルックバック』のよさは、能力主義と格差の描写にあった。修正版は、敵が安っぽいネオリベ風に改変されて悪くなった。|田楽心(田中ラッコ)

    オリジナル版『ルックバック』のよさは、能力主義と格差の描写にあった。修正版は、敵が安っぽいネオリベ風に改変されて悪くなった。 はじめに「『ルックバック』の描写は、精神疾患患者への差別である」。こうした批判をジャンプ+編集部が受け入れ、新たに修正版を公開しました。編集部としては、「作中の描写が偏見や差別の助長につながることは避けたいと考え」た結果であるとのことです。 私は修正版を読んで、率直に言って問題のシーンが「かなり気の抜けた表現になってしまったなぁ」と残念に思いました。どこがどう違うのかを「勝者と敗者」「格差」「能力主義」といったキーワードから語ります。 オリジナル版にあった犯人の創作コンプレックスが消えてしまった。「オリジナル」版の殺人犯は、京に対し、「自分の絵をパクりやがって」と非難を浴びせていました。また学内に飾られている絵画から、自分を罵倒する声が聞こえた、と新聞で凶行の動機

    オリジナル版『ルックバック』のよさは、能力主義と格差の描写にあった。修正版は、敵が安っぽいネオリベ風に改変されて悪くなった。|田楽心(田中ラッコ)
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    shikahan 2021/08/05
  • 不道徳性のチキンレースとか、ワルについての差異化ゲームの危なさ|田楽心(田中ラッコ)

    はじめに当ブログ読者はご存知の通り、小山田さん問題が炎上したためではなく、それ以前からカウンターカルチャー的思考や、これを汲む「悪趣味/鬼畜系」へと批判的関心を向けておりました(URL)。 現状で史料の大量精査は難しいので、ひとまず私なりの初期報告、教訓をまとめます。幾つかあるのですが、今回は「不道徳性のチキンレースとか、ワルについての差異化ゲームの危なさ」についてのみ説明します。 不道徳な差異化ゲームの加熱は危ない同時代を知る雨宮処凛さんと中村佑介さんは、どちらも"差異化ゲーム"として、90年代の「鬼畜」「露悪」な文化圏を捉えています。 あ、私、この手の話するとなんかヤバくなる。普段の感覚とか吹き飛んで、「より鬼畜な方が偉い」みたいな90年代サブカルの感覚に支配される、と。 貧乏で、お先真っ暗で、自分以外の同世代の女子たちはキラキラ輝いて見えて、中学のいじめ以来ずっと対人恐怖で人間不信で

    不道徳性のチキンレースとか、ワルについての差異化ゲームの危なさ|田楽心(田中ラッコ)
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    shikahan 2021/07/22
  • みんながみんな従う、「ほんとうの自分の声に従え」という論理の正体|田中ラッコ|note

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    shikahan 2021/07/17
  • 「匂わせ」話法の問題点|田中ラッコ|note

    はじめに最近びっくりした出来事の一つに、とある人のツイートがあります。 一瞬なにが問題になっているのか、うまく捉えられませんでした。「自由意志」を特集することは、何か不味いことなのでしょうか。(※注:後のTLを辿ると、「うわ、これは…」の方は当にこのツイートのみでした。もう一人の方と他人との会話を見ると、どうやら女性の人数が少ない事に異議申し立てしていたようだ、と分かります。) 自己紹介文や経歴をみると、どうやらフェミニズム寄りの人であるらしいです。そしてこの雑誌の執筆陣は、名前からすると殆ど男性です。 ここから言外の意図を憶測すると、 日人口の約半数は女性である。なのに執筆陣が殆ど男性なのは不正だ。といったことを言いたいのでしょう。間違っているでしょうか。でも明言されていないので分かりません。 もしそうであるなら、ある程度共感できます。「自由意志」の有識者に"生来の" "自然な"適性

    「匂わせ」話法の問題点|田中ラッコ|note
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    shikahan 2021/07/02
  • 『闇の自己啓発』の異常者マーケティングがうざい件について:でも「ほとんど無害」。|田楽心(田中ラッコ)

    0. 記事公開後、樋口さんからの応答2021/02/12 15:05 ラッコさんによる樋口の書評への批判への応答 経緯など: https://twitter.com/rrr_kgknk/status/1360102246785028098 1. はじめに作家の樋口恭介さんから、"挑戦状"を叩きつけられました。名誉なことです。よし、受けて立とうじゃないか。という気力もないのですが、私の考えを説明した記事です。時間がない人は、「13. 最後に」だけ読んでください。3秒で読めますし、そこに質の99%を込めました。 2021/02/22 13:00追記:【この記事までの経緯】/ 闇の自己啓発界隈vs経済学101(?)界隈 https://togetter.com/li/1666697 樋口さんは、自らの『闇の自己啓発』書評記事「正常としての異常な世界を生きること、あるいは異常者=正常者のための

    『闇の自己啓発』の異常者マーケティングがうざい件について:でも「ほとんど無害」。|田楽心(田中ラッコ)
    shikahan
    shikahan 2021/02/13
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