源太はおつかわし屋のあの憎たらしい娘の顔をを探して、一人一人じっくりと覗き込んでいた。 忘れるはずもないあの憎らしい顔は、攫って来た娘達の中に見当たらない。 無性に腹が立つ。 「何でぇ、居ねえじゃあねえかっ。化かされたのかっ、化物どもがっあああ」 荒々しく吐き捨てる様な物言いに、お花は目を合わせてはいけないと、顔を背けた。 源太は、もぞもぞと自分を怖れて動く若い娘の様子を見てご満悦となり、嫌がる若い娘の髪を引っ張り、しげしげと綺麗な横顔を見つめていた。 目を合わせようとしないお花に、益々ご満悦の源太は、うへへと怖気る様な声を出して笑う。 「てめえ、俺が怖いかぁ。娘。ほうれ。俺の面よく拝めっ。拝むんだよっ」 嫌で怖くてしょうがないお花は、感情も丸出しに顔を歪めた。 余りにも嫌がるその様に、カッと来た源太は、加減の無い平手打ちをお花へと食らわした。 「んっんっ…」 猿轡をされ悲鳴も出せず、身を