2021年10月23日のブックマーク (1件)

  • 第37話 山の暗い吐息が降る - おつかわし屋事調べ 山姫さま、奔る(しきもとえいき) - カクヨム

    源太はおつかわし屋のあの憎たらしい娘の顔をを探して、一人一人じっくりと覗き込んでいた。 忘れるはずもないあの憎らしい顔は、攫って来た娘達の中に見当たらない。 無性に腹が立つ。 「何でぇ、居ねえじゃあねえかっ。化かされたのかっ、化物どもがっあああ」 荒々しく吐き捨てる様な物言いに、お花は目を合わせてはいけないと、顔を背けた。 源太は、もぞもぞと自分を怖れて動く若い娘の様子を見てご満悦となり、嫌がる若い娘の髪を引っ張り、しげしげと綺麗な横顔を見つめていた。 目を合わせようとしないお花に、益々ご満悦の源太は、うへへと怖気る様な声を出して笑う。 「てめえ、俺が怖いかぁ。娘。ほうれ。俺の面よく拝めっ。拝むんだよっ」 嫌で怖くてしょうがないお花は、感情も丸出しに顔を歪めた。 余りにも嫌がるその様に、カッと来た源太は、加減の無い平手打ちをお花へとらわした。 「んっんっ…」 猿轡をされ悲鳴も出せず、身を

    第37話 山の暗い吐息が降る - おつかわし屋事調べ 山姫さま、奔る(しきもとえいき) - カクヨム
    shikimotoeiki
    shikimotoeiki 2021/10/23
    可憐な少女お花に魔の手が迫る。縛り上げられ身動きできないお花は果たして?