更新停滞していて申し訳ない。いろいろ事情があるのですが、ふと思ったのはコメント欄を閉じたせいでモチベーションが下がっているのかな、ということ。やっぱり書いても反応がないとやる気が出ないのかもしれない。ふむ。
「みどりの一期一会」で、堺市図書館の所蔵するBL小説のリストが一部公開されている。 わたしは、少なくとも、予断と偏見を持たないようにして、 9月にまず5499冊(5706冊)の図書リストを入手し、 10月には図書館をじっさいに視察して、特定された図書を見ています。 受け取った図書リストを見て、びっくり。 最初のページには、わたしも知ってる栗本薫さんのシリーズ。 10枚ほどを見ても、講談社X文庫、角川ルビー文庫、集英社コバルト文庫、 二見書房、徳間書房、小学館などの大手出版社の本がずらりと並んでいます。 ある程度予想がついたことではあるけれど、1ページ目の1番上に来る作品は栗本薫の『終わりのないラブソング』である。 終わりのないラブソング〈1〉 (角川文庫―スニーカー文庫) 作者: 栗本薫,吉田秋生出版社/メーカー: 角川書店発売日: 1991/06メディア: 文庫 クリック: 2回この商品
今日の枕はこの記事。 書く事に金銭のやり取りが発生する「職業書評家」が自分の立場やしがらみ、あるいは生活のために書きたくても書けない事を、匿名掲示板の名無しやAmazonのレビュアーや大きな影響力を持ったブロガーが暴いてしまう事すら時としてあり得るのでしょう。そしてそれはネットの無かった時代には考えられないような痛苦を作家達に与えているのかも知れません。 しかし、その痛みを、 「ある意味喜ぶべき事」 「仕方のない事」 「場合によっては受け入れるべき事」 「時として我慢すべき事」 「状況によっては受け流す能力が必要な事」 と考えられない作家は、自分達がかつていたネットの無い社会が風雨から守られているぬくぬくとした温室であった事にすら未だに気がついていないのだと思います。そしてネットの普及しだしたこの時代こそが、温室の扉が開け放たれた時代じゃないのかなあと私は思います。そしてその流れは止まらな
カルバニア物語 (11) (キャラコミックス) 作者: TONO出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2007/08/25メディア: コミック購入: 2人 クリック: 8回この商品を含むブログ (34件) を見る 「なに言ってんのエキュー だって〝女〟が爵位をもつんだもの あたりまえのことじゃない〝妊娠〟も〝出産〟も これからもずーっと 女におこりうることは全部そのまま降りかかってくるのよ」 待望の第11巻。 あいかわらず、おもしろかった。どれくらいおもしろいかというと、読み終えた瞬間に第12巻も待望になってしまうくらい。 この巻は第11巻から1年半も間が空いているけれど、そのあいだに『チキタGUGU』や『ラビット・ハンティング』が出ているから、ま、大目に見よう(偉そうだね)。 チキタ・gugu 7 (眠れぬ夜の奇妙な話コミックス) 作者: TONO出版社/メーカー: 朝日ソノラマ発売日:
さて、最終回です。いろいろと語ってきましたが、いいたいことはひとつ、「ひとはだれのために作品を批判するのか」ということです。ぼくはやはり、クリエイターのためだとか、以後の作品に役立てるためというのはうそだと思う。 そういう場合がないとはいわないけれど、現実に消費者の意見がクリエイターにとどく可能性はかぎりなく低い。本気でクリエイターのためと考えているなら、ファンレターでも書くほうがよほど有効でしょう。 ようするにまず大抵の場合、人間は批判したいから批判するのです。したがって、ネット上に寄せられる批判の数々は、作品に対する的確な提言というより、たんなる自意識の発露になりやすい。 これは過去の自分の発言をかえりみていうのですが、やはりある作品を評価するということはそれなりにむずかしい行為であって、ただ思ったことをそのまま書き並べればいいというものではない。 もちろんただ思ったことを書いただけの
さて、ぼくは以前、小説を読むこととは「他者」との出逢いであると書いた。 その「他者」とは、自分とは異なる心、異なる感性、異なる価値観をそなえているために、決して自分の思い通りにはならず、そのためにこそ強くひとを惹きつけるものである、と述べた。 しかし、真に並外れた才能は、時折り、奇跡を起こすことがある。 かれの作品を読むひとに、これこそ自分の理想そのものだ、まるで自分の頭のなかを覗いて組み立てたかのようだ、と思わせてしまうのだ。 そのとき、彼我のあいだの壁は消え失せ、読者は作品と一体化して、夢のようなひと時を過ごす。 それは、どこか、運命の恋に似ているかもしれない。決して手がとどかないはずの、自分でも漠然と思っていたにすぎぬ理想の存在が、目の前に形をともなってある奇跡。 何百冊、何千冊を読み通してもそうめったには出逢えぬ至福の瞬間である。 ただ、奇跡は永遠には続かない。シンデレラの夢は、十
きょうは何も本を読んでいないので、書くことがない。そこで、ぼくの書評の基準について話しておこう。 この「Something Orange」は書評ウェブログである。時々ほかの話題も混じるが、基本的には書評がメインコンテンツだと思っている。 また、各作品に★から★★★★★までのポイントを割り振り、評価してもいる。 このような態度を生意気だと思うひともいるだろう。いったいお前は何の根拠があってそのように評価しているのか、と。 たしかに、こういうやり方は、いかにも傲慢だし、不遜である。そのことは自覚している。 しかし、いざ利用者の立場に立ってみれば、はっきりとわかる基準で評価してあるほうが使いやすいはずだ。ぼく自身がほかの書評サイトを利用するとき、そう感じる。 もちろん、評価に際しては、ぼくなりの基準がある。ただ、その基準がどれだけのひとを納得させることができるのか、それは未知数というしかない。
SWAN SONG 出版社/メーカー: Le.Chocolat.発売日: 2005/07/29メディア: CD-ROM クリック: 90回この商品を含むブログ (39件) を見る 人が減ったこの街で、一人一人の役割は前よりもずっと重要だ。ボクの汚い人間性はきっとこの弱り果てた世界を汚すだろう。地震が起きたとき、沢山人が死んだのに、よりによってボクみたいなやつが生き残ってしまったのが、そもそも間違いだったんだ。 いまボクがここで一人でも道連れにすることが出きれば、タノさんがきっと少女を助けてくれるはずだ。そうすれば、クソみたいなボクの代わりに、もっとマシな人間が一人この世界に残るんだ。エビでタイを釣るってやつかな? 素晴らしい考えだと思うよ。ボクにしては上出来のアイデアじゃないか? ――冬。 冬が、しずかに街を覆っていた。 いつも、いつまでも灰色の空からは、たえまなく真白い粉雪がふりそそいで
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