2011年10月08日 18:16 トランストロンメル「悲しみのゴンドラ」読了。これがノーベル文学賞…。「悲しみのゴンドラⅡ」全文。詩の終焉。 悲しみのゴンドラ 今年のノーベル文学賞を受賞した詩人T・トランストロンメルの詩集「悲しみのゴンドラ」を読了しました。読み終わっての気持ちは… なんというか…難解すぎて意味不明です…。難解な現代詩においても、パウル・ツェランやネリー・ザックスの詩はテーマ(ナチスドイツによるユダヤの受難)がはっきりしていて、そこに足がかりがあって理解の助けになりますし、ゲオルク・トラークルの詩は、影のある美しい映像的イメージが浮かび上がってきますが、T・トランストロンメルの場合は、そういった理解や映像的イメージを拒んでいる感じで、ひたすら難解です…。地球の人口は2011年現在70億人と推定されていますが、T・トランストロンメルの詩を理解して詩情を味わえる人は、100人