【ニューヨーク=橋本潤也】新型コロナウイルスの感染者が急増している米ニューヨーク市内で、アジア人への差別的な言動や犯罪が相次いでいる。マスクを着けていないことに言いがかりをつけられ、暴行を受ける事件も報告されている。ニューヨーク市警は、人種偏見を動機とするヘイトクライム(憎悪犯罪)に当たる可能性もあるとみて捜査を始めている。 米CBSテレビによると、マンハッタンの五番街で10日朝、語学学校に通う韓国人女性(23)が20歳代の女に顔を殴られた。女は「マスクはどこ? このコロナウイルス」と罵声を浴びせたという。 米紙ニューヨーク・タイムズによると、11日夜にはクイーンズ地区でアジア人男性(47)が「なぜマスクを着けてないのか」と因縁をつけられ、通りがかりの男に突き飛ばされたという。 事件を受け、ニューヨーク州のクオモ知事は10日、声明を出し、「アジア人が新型コロナウイルスを運んできた可能性が高