広島時代の黒田は、良い投球をしているのにも関わらず、打撃の援護に恵まれず勝ち星がつかない試合が多かった。「難しいというか、苦しいというか、もどかしいというか。自分ひとりじゃ何もできない無力感を感じていました」と振り返るが、やがて負け方にエースの矜持を見出していった。その矜持とは、たとえ負けたとしても完投することだ。「完投がすべて素晴らしいとは思わないけど、気持ちの問題です。オレがエース、どこまでもやってやろうと、意気に感じてマウンドに立ち続けるぞと思うようになりました」。男気の人である。 Number962号(2018/09/27)
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