前川喜平(まえかわ・きへい)/東京大学法学部卒業後、1979年に文部省(現・文部科学省)入省。2017年1月、天下り問題を受け事務次官を引責辞任した(撮影/澤田晃宏)この記事の写真をすべて見る もう何でもありだ。文書の存在を消すためには、手法は選ばない。暴走する官邸の内情を、渦中のキーマンが本誌に語った。 * * * 「森友学園問題と同様、加計学園問題でも都合の悪い情報は、どんな手を使ってでももみ消そうとする官邸サイドの暴走が止まらない。小説か映画のようなことが実際に起きている」 5月22日、元文部科学省官房審議官で、京都造形芸術大学教授の寺脇研さん(64)は、本誌の取材にそう声を荒らげた。同日朝、読売新聞が社会面で「前川前次官 出会い系バー通い」と報じていた。 記事では今年1月に文科省の天下り問題で引責辞任した前文科事務次官の前川喜平さん(62)が、文科省在職中に新宿・歌舞伎町の出会