成田空港反対派住民を「ゴネ得」と批判するなど失言を続け、国土交通相を5日間で辞任した自民党の中山成彬前国交相(65)=宮崎1区、町村派=が3日、次期衆院選に立候補せず今期限りで引退する意向を森喜朗元首相らに伝えた。複数の町村派関係者が明らかにした。4日午後、地元・宮崎市内で記者会見し、正式に引退表明する見通し。 麻生太郎首相は3日夜、中山氏の引退について「辞めることは聞いていた。国会議員が出馬するかしないかを決めるのは本人の判断だ」と述べた。首相官邸で記者団の質問に答えた。 自民党筋によると中山氏の失言をめぐり、自民党宮崎県連など地元関係者が強く反発。「このままでは衆院選を戦うことができない」との声が相次いでいたという。中山氏もこうした事態を憂慮し、自らが引退することで衆院選への悪影響を最小限にとどめようと判断したとみられる。 中山氏は国交相就任翌日の25日、報道各社のインタビューで、成田