2年前、『たまこラブストーリー』の公開時に、私はこんなことを書いた。 chusingura.hatenablog.jp 劇場アニメ、いや「映画」こそが山田尚子監督が一番力を発揮できる場所ではないか。 だったら、次は劇場オリジナル作品で勝負してもらいたい。そんなことを常々考えていた。 それから時が流れ、9月17日。 人気コミックの劇場アニメ化という形ではあるが、彼女にとっては、テレビアニメの劇場版ではない、初めての単体の映画監督作品が公開された。それが『映画 聲の形』だ。 koenokatachi-movie.com もともと自分は『聲の形』の原作コミックを読んでおり、とても胸を締め付けられた。そしてこれを誰か劇場アニメ化してくれないだろうかと、あれやこれやと夢想していたのだが、まさか京都アニメーションで、それも山田尚子監督で映画化されるとは予想外だった。 しかし、これ以上のうってつけの人は