[Noah Smith, “Macroeconomics is still in its infancy,” Noahpinion, November 8, 2022] アイディアはたくさん,でもたしかな知見はそう多くない 先日,エド・プレスコットが81歳で死去した.彼は,いくつかの点で現代マクロ経済学の父にあたる人物だった.これを機に,科学としてのマクロ経済学の現状について書いてみるのもいいだろうと思う.このブログをはじめたときから何度もこの話題については書いてきたことだし,あらためてここで考えてみると面白いだろう. マクロ経済学の評判はひどいものだ.ぼくが好ましく思ってる人たちや尊敬してる人たちが,経済学の分野についてこんなことを言うのを目にする機会がよくある: Physicists are landing crafts on comets 100 of millions of mil
![ノア・スミス「マクロ経済学はいまだに揺籃期にある」(2022年11月8日)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/b9499bc32036fa11139f4e9f009870b9d67f5293/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fi0.wp.com%2Fecon101.jp%2Fwp-content%2Fuploads%2F2022%2F12%2F88006360-b768-4e37-8ceb-9a3011ae70f8_3000x2000-scaled.jpg%3Ffit%3D1200%252C800%26ssl%3D1)