ペーパーレス化には、デジタルデータを紙に出力しないという側面と、既に紙として存在するドキュメントをデジタル化するという側面があり、それぞれにメリットがある。 そうしたオフィスにあふれる紙をなくすペーパーレス化は、先進的な企業ではかなり以前から試みられてきた。ペーパーレス化には、コスト削減のほか、業務の効率化や生産性の向上、業務品質やオフィス環境の改善など、様々なメリットがあるからだ(表1)。 ただ、その範囲は限られており、紙を置き換えられない業務は多かった。特に顧客と直接やり取りする「現場」に近い業務では、紙をなくすのが難しい。 「バックオフィス側のペーパーレス化は、実はそれほど難しくない。しかし、システム管理者の目の届かない営業の現場では、最も生産性の高い手段を選択することになるので、使いやすいものでないと浸透しない」。いち早くiPadによるペーパーレス化に取り組んだガリパーインターナシ