最近、ブラック企業の定義は「社員を使い捨てにする会社」ということになっているらしい。先日も日本共産党の国会議員が、参議院の予算委員会でユニクロ(ファーストリテイリング)の社名をあげて批判していた。 まず疑問に思うのが、ユニクロの休職者の42%が精神疾患だと問題視している点だ。他の休職理由は分からないが、他社と比べて高いとはいえないだろう。休職者がメンタルヘルス不全の社員ひとりの場合、割合は100%になる。 また、実際にビジネスの最前線で働く人たちからすると、「使い捨て」の何が悪いのかと不思議に感じる人もいるだろう。使い捨てという言葉は、確かに人の感情を巧みに刺激するが、言い換えれば社員の「競争」と「選別」のことである。 共産党系の団体や弁護士たちは、営利団体たる企業においても、従業員には何の選別も行われないことをお望みなのかもしれない。いちど採用された社員は定年になるまで、仕事を通じた貢献