The Economist で見つけた記事。 イタリアファッション:縫い手がいない! (2013/6/22号) 全部訳すのはあまりに煩雑なんだけれど、つまるところ現在、イタリアの縫製業界が人手不足で困っているという話。イタリアのファッション業界がきわめて高い評価を得ているのは周知のことだけれど、それはデザインだけじゃない。当然ながら、その高度なデザインを支える高い縫製技術があるから。ところが、そうした人々はどんどん高齢化する一方で、若者はそういう職につきたがらない。するともうイタリアファッションがいずれ支えられなくなるのでは、というお話。 イタリアは一方では高失業率で悩んでいる。でも一方ではこういうところで、人手不足がたくさん生じている。でも肉体労働や手作業、工業の現場に対する蔑視があって、みんなホワイトカラーのオフィスワークで楽な高給取りになるのを夢見ている。だから給料はどうあれ、そうい
協力がつくる社会―ペンギンとリヴァイアサン 作者:ヨハイ・ベンクラーNTT出版Amazon 先日訳したベンクラー『協力がつくる社会』は、利己性とか互恵性とか、人間の協力行動にちょっとでも利己的な部分があるという発想にものすごく敵意を示す本で、それが本の欠点だというのは解説で書いた通り。その中で一つ大きくクローズアップされていたのが、献血。献血は、完全ボランティアでやるのがその質も量も最も高くなる、というのが紹介されていた研究。報酬を出すと、報酬目当てに献血する人が多少増える一方で、無償で献血していた人々は自分の意図が貶められたように思ってそれ以上に献血量を減らし、さらに報酬目当てに献血する人々は貧しい=健康状態も低い人なので、質も下がる、というのがその主張。 この研究をもとに、売血制度のあった世界各国もだんだん無償献血に移行した、というのが本の主張で*1、ベンクラーはこれを使って報酬目当て
ブータン首都ティンプーで、第4代国王の戴冠記念日を祝う文化行事に伝統衣装を着て向かう女子生徒(2013年6月2日撮影)。 【AFP=時事】そこは「最後の理想郷」として知られている──美しい自然と仏教文化あふれるヒマラヤ奥地の国、国民の幸福が経済成長より重視される所。 ちょこっと旅気分、ブータン だがそのバラ色の評判に、ブータン王国の都市に暮らす若者たちは迷うことなく異議を唱える。 「人びとが幸福でないことは見てとれる」と、ソーシャルワーカーのジグメ・ワンチュクさん(24)は語る。薬物依存から立ち直ったワンチュクさんは、首都ティンプー(Thimphu)にある薬物依存の若者たちの相談所で働いている。 「私たちはとても多くの課題に直面しており、多くの人が苦しんでいる」 ■薬物乱用、アルコール依存、犯罪率上昇 飲酒、特に米の自家醸造酒は長らくブータン文化の一部だった。だが、国家統計局の昨
大川隆法総裁 霊言「『憲法改正への異次元発想』―憲法学者 NOW―(芦部信喜元東大教授の霊言)」公開!
同じに見える現象でも、異なるアプローチから見えてくるものがある。憲法と政治、法学と政治学、そして日本と韓国……「96条改正」から、そもそも「憲法とはどういうものか」。第3回は、日々、更新される私たちの憲法と、その創造力について論じていただきました。 ■96条先行改憲は「革命」に匹敵する? 浅羽 憲法改正手続きを規定している96条については憲法学者の間でも多様な評価がされていると承知しています。96条を改正するのは「革命」に匹敵するとお考えの先生もいますが、木村さんはどう考えていますか。 木村 そもそも、「96条によって96条自体を改正することはできない」という憲法96条改正限界説、あるいは、憲法96条改正論理的不能説は、50年ほど前まではメインストリームの学説でした。ただ、岸内閣が退陣して、改憲を政権が本気で議論しなくなった時期から、96条についての議論はあまりされなくなっていました。安倍
第1回は、政治体制の違いから、「橋下発言」を通して見えてくる「慰安婦問題」や「強制性」についての認識のズレまで、日韓のジレンマについて、忌憚なく解説していただきました。 制度がゲームを決める 木村 浅羽さんのご本を読ませていただいて、考察の出発点となるべき国連憲章や日韓基本条約の内容が、しっかりと説明されていて、浅羽さんは法学リテラシーが非常に高い政治学者だと思いました。今日は、まず、私から浅羽さんに質問して、そのあとで、浅羽さんから私に質問をいただこうと思います。 韓国政治で特徴的なのはやはり大統領制ということになると思います。日本では首相を直接選ぶ「首相公選制」が議論されることもありますが、憲法学の世界では、日本国憲法がそうなっていることもあり、大統領制というのはあまりよくない制度で、議院内閣制のほうがよいと教えることが多いわけです。 なぜ、大統領制がよくないかという理由の一つに、立
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