長年、テクノロジーにおけるトップランナーとして君臨してきたのはアメリカだが、いまそんなアメリカを猛追するのが中国だ。中でもAI(人工知能)開発と連動したキャッシュレス分野において、猛スピードで凄まじい発展を遂げている。 一方、中国がそんな「新たなAI大国」と化すウラでは、これまでとは考えられなかったような社会現象も起き始めている。すでに新たな「階級社会」が生まれつつあり、これが国民の日々の生活に重大な影響を及ぼし始めているのだ。いったい中国はどこへ向かっていくのか――。『新たなAI大国』著者であるオラフ・グロス氏、マーク・ニッツバーグ氏がその最前線をレポートする。 中国の「人民格付け」制度 アリババの「芝麻信用(ジーマ・クレジット。別名セサミ・クレジット)」は、いずれ国家の社会信用プログラムに発展することを期待され、導入された試験プログラムの一つだ。 この取り組みは2015年1月、中央銀行
マルクス経済学とは何だったのか。今後、何でありうるのか。現代経済学と比較対照しながら、マルクス経済学の現代的意義――所得分配の何が問題であり、どのような改善策があるのかという理論的問い――を平易に解説する。 ●著者紹介 山﨑好裕(やまざき よしひろ) 福岡大学教授(経済学部・大学院経済学研究科)。東京大学大学経済学部卒業、東京大学大学院経済学研究科修了。『経済学の知恵』『おもしろ経済学史』『経済学オープンセサミ』(いずれもナカニシヤ出版)、他。 序章 マルクス経済学とは何であったのか 1 21世紀の資本論 2 『資本論』と経済学批判 3 搾取をどう考えるか 第1部 マルクス経済学のミクロ理論 第1章 搾取と利潤 1-1 小麦だけの経済 1-2 マルクスの基本定理 1-3 たくさんの品物のある経済 1-4 たくさんの品物のある経済でのマルクスの基本定理 第2章 搾取と階級 2-1 資産のある
AI時代の労働の哲学 (講談社選書メチエ) 作者:稲葉振一郎 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2019/09/11 メディア: Kindle版 人工知能と労働の哲学、といえば「人工知能が発達してシンギュラリティを起こして人間を凌駕する存在になる」ことを前提として、そこから「社会の生産性がすごくなるので人間は働かなくて良くなりみんなが好きなことをして生きていけるようになる」的な楽観論か「仕事を人工知能に代替されることない一握りのエリート階層の人間と、仕事を奪われて失業してしまう大多数の底辺階層の人間とに分かれてしまう」的な悲観論のどっちかを唱える、というのがありがちだ。流行りのベーシックインカムなんかも、前者の場合には人間が好きなことをして生きていけるのを保証するというポジティブなイメージで描かれるが、後者の場合は底辺階層の人間たちが最低限の生活を過ごせるようにするためにお情けで与えら
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