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ブックマーク / morinorihide.hatenablog.com (5)

  • 哲学系読書会のためのレジュメの作り方 - 昆虫亀

    最近は授業準備時期ということもあって、初回授業でどういう資料を学生に与えるべきなのか、というのをいろいろと考えていた。 考えていて頭に浮かんだのは、よくの謝辞とかインタビューとかで言われている「わたしは修士のときに○○先輩にレジュメの作り方(哲学文献の読み方)を叩き込まれた」的な発言だ。ああいうゼミ内、もしくは先輩後輩関係で受け継がれる「コツ」みたいなやつは、学生にはとっとと伝えるべきで、隠しておく必要はまったくない。というか、そういう大事な情報は、もうどっかの先生がうまくまとめて公開してくれとるじゃろ、、、 、、、と思って探してみたのだが、意外と見つからなかった。なぜだ。(もしかしたら僕が知らないだけで、各研究室で門外不出の秘伝資料として受け継がれているのかもしれない)。*1 ちなみに「研究発表のプレゼン用レジュメ」の作り方は、web上にいろいろと落ちてる。でも、以下で述べるように、読

    哲学系読書会のためのレジュメの作り方 - 昆虫亀
  • 公開ワークショップ「ネタバレの美学」を開催します。11/23(金・祝)@大妻女子大学 - 昆虫亀

    ネタバレ現象について考える公開ワークショップ「ネタバレの美学」を開催します。 11月23日(金・祝)@大女子大学です。 趣意文 楽しみにしていた映画を見る直前、友人が物語の肝心な部分をバラしてきたら、、、あなたは怒っていい。 「何すんだよ! これから見ようとしていたのに!」 この怒りはごくまっとうなものだと思われるし、このように怒っている人を見ても私たちは何も驚かないだろう。 批評ブログや作品紹介記事などの冒頭に「ネタバレ注意(spoiler alert!)」の文字が書いてあることはよくある。 とはいえ、現代のポピュラーカルチャーの宣伝・公開の仕方をよく見ると、「おいおい、これネタバレじゃないのか!?」と文句を言いたくなるようなケースは多々ある。 そして驚くべきことに「ネタバレはそこまで悪いものではない」「別に物語の筋をバラしてもらっても構わない」というネタバレ擁護派も一定数いる。ネタバ

    公開ワークショップ「ネタバレの美学」を開催します。11/23(金・祝)@大妻女子大学 - 昆虫亀
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2018/10/03
    “主催:現代美学研究会 共催:フィルカル”
  • 「おける論文」、「横のものを縦に研究」への批判について - 昆虫亀

    「自分で一から考える」型の研究を称揚し、「おける論文」「横のものを縦に」系の研究をけなす論調は、人文系の研究ではたびたび見られるし、「反省的に思考する」作業を重視する哲学分野では、数ヶ月に一度聞く話。 これモチベーションはわからなくもない*1し、自分で考えることそれ自体には重要な意味があると思うのだが、こういう話を聞くにつれ、いつも「一般向けの哲学カフェはさておき、専門家なら先行研究をふまえて議論しましょうね。そうしないと学術的に無駄が多いよ」という論点でオチが着く。ここまでだと大して面白くない話。 ただ最近は、「日の」「今の若手」研究者に向って「自分で考える研究のほうがすばらしい」と説教することの害については、一度(というか大事なことなので繰り返し)明示しておいたほうがいいかな、と思うので、ブログ書いときます。 1.まず「日の」という部分について。非西洋言語圏の中で、西洋文化の議論を

    「おける論文」、「横のものを縦に研究」への批判について - 昆虫亀
    shinichiroinaba
    shinichiroinaba 2016/05/10
    “年配の先生方は相当忙しそうで、正直言って、よほど能力の有る人でない限り、文献を網羅的に読む作業ができていないと思う。これは各人の能力うんぬん以上に業界の構造的問題だ。”
  • 『分析美学基本論文集(仮)』目次 - 昆虫亀

    現在、分析美学の基礎論文集の翻訳が作業中なのですが、どんな論文が入るのか知りたいという要望がありましたので、目次を公開しておきます。 「アート」の定義 Danto, Arthur. "The artworld." The journal of philosophy (1964): 571-584. Dickie, George. "What is Art? An Institutional Analysis." in Art and the Aesthetic. An Institutional Analysis, Cornell University Press, (1974): 19-52. 美的価値 Sibley, Frank. "Aesthetic concepts." The philosophical review (1959): 421-450. Margolis, Jose

    『分析美学基本論文集(仮)』目次 - 昆虫亀
  • 「分析美学は薄っぺらい」という意見について思ったいくつかのこと - 昆虫亀

    先週末に美学会(九州大学)に参加してきたんだが、そこで(相変わらず)何人かの方から「分析美学ってなんか薄っぺらいよね」的なコメントを聞いたので、akadaさんのこの記事を読み返していた。 哲学の初学者にありがちな間違い - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ 分析美学や分析哲学に対しては、一方の方々は「薄っぺらい」「深みがない」「当たり前のこと言ってるだけ」と感じ、もう一方の(とくに専門的にやってる)人たちは「議論が着実に洗練されていってるとても意義のある分野」だと感じている、というギャップがしばしば見られる。じっさい『分析美学入門』を翻訳したあとしばらく分析美学に対する批判や感想に耳をすましていたこともあって、「薄っぺらい」的な批判はたくさん聞いてきた。面と向かって直接言われたこともしばしばある。このギャップはどこから来てるんだろうか、という点は前々から気になっていた*1んだが、最近ちょ

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