エレクトロニクスやICT技術を活用した医療/ヘルスケアである「デジタルヘルス」。新たな産業として今後の市場創出が期待される分野だが,2010年はその萌芽をうかがうことができる1年だった。
![【専門記者が振り返る】デジタルヘルス,この1年――エレ業界からも医療関連業界からも期待高まる](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bed39b5962a5d552c95b6d796db8f55e72d32943/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fxtech.nikkei.com%2Fimages%2Fn%2Fxtech%2F2020%2Fogp_nikkeixtech_hexagon.jpg%3F20220512)
エレクトロニクスやICT技術を活用した医療/ヘルスケアである「デジタルヘルス」。新たな産業として今後の市場創出が期待される分野だが,2010年はその萌芽をうかがうことができる1年だった。
ウィルコムは5月25日、東北大学、ソニー、フクダ電子、オムロンヘルスケア、本多電子、ネットワンシステムズ、スリーリンクスと共同で「モバイル環境における医療情報通信システム開発コンソーシアム」を設立したことを発表した。 このコンソーシアムでは、モバイル環境において、高画質映像を中心とした生体情報を伝送するシステムを開発し、訪問診療や集団検診、救急現場、災害時などで利用できる仕組みづくりを目的としている。ウィルコムはPHSを利用して、患者宅から医師への高画質映像や音声、生体情報を伝送するソリューションの共同開発に取り組む。 具体的には、医療ソリューションの「電子診療鞄」を開発している。これは、PHSや携帯電話などのモバイル環境において、高画質映像や音声に加え、心電図や血圧などの生体情報を遠隔地の医師に伝送するソリューション。生体データから診療記録まで電子データとして管理できるため、将来的には、
Continua Health Allianceの設計ガイドラインの完成をキッカケに,果たして今後,順調に健康管理市場は立ち上がっていくのだろうか――。 Continua Health Allianceは,健康管理市場の拡大などを目的に米Intel Corp.が中心となって設立した非営利団体。2009年2月には,健康機器と電子機器の相互接続性を確保するための設計ガイドラインが完成したことを発表した(Tech-On!関連記事)。 冒頭の問いに対して取材を進めると,複数の業界関係者からは「事はそう簡単ではない」という声も聞こえてくる。日経エレクトロニクスは,2009年3月23日号に解説記事「エレクトロニクス企業が健康管理市場になだれ込む」を掲載し,健康管理市場をめぐる動きをまとめた。以下では,この記事には盛り込まなかった二つの意見を紹介する。 様子見が続く 第1は,「しばらく様子見が続くだろう
Googleは米国時間3月4日、ユーザーが指定した医師、友人、家族とオンラインで医療記録を共有できる新機能を「Google Health」に導入した。 この機能を採り入れたのは、患者の健康状態に関する最新の情報を介護者や愛する人が全て詳しく把握していないと、特に緊急の場合に混乱するのではないかという懸念に対応するためだ、とGoogleは述べている。 Googleの製品管理ディレクターSameer Samat氏は、新しい機能と関わりのある個人的な体験について、同日の公式ブログで次のように説明している。 数年前、私の父は軽度の心臓発作を起こして緊急救命室に搬送された。私はパニック状態になって病院に着いた。父が日頃どんな薬を使っていたかを質問されたが、驚いたことに私には全く手がかりがなかった。もし父にGoogle Healthアカウントがあって私と情報を共有していたら、最新の投薬状況が把握できた
Googleにとって人々の健康管理がますます簡単になりそうだ。 ユビキタスサービスを展開するGoogleが、IBMの新しいソフトウェア製品に関する契約を結んだ。このソフトウェアはIBMが医療機器の相互接続を促進するContinua Health Allianceという団体の協力を得て開発した製品で、例えば糖尿病患者用の血糖値計測器といった健康管理機器の個人データを抽出し、そのデータを該当する患者の「Google Health」ファイルと直接的に共有する(同じくGoogle Healthを利用していれば患者の担当医と共有することも可能)。 このIBM製ソフトウェアは一部オープンソース標準に基づいて構築されており、いずれは別の個人健康記録(personal health record:PHR)サービスでも使用可能になる予定だ。 「IBMとの提携は双方にとって利益のあるものだ。ユーザーは非常に簡
いいめもプロジェクトは9月12日、携帯電話向けのサービスとして、歩数まとめサービス「いいめもウォーキング」の提供を開始した。 いいめもウォーキングは、携帯電話のメールを利用して、自分が歩いた歩数をメモできるサービスだ。専用のアドレス(w@ememo.jp)に歩いた歩数を入力して送信するだけで、いつどれくらい歩いたかがメールで返信される。 いいめもプロジェクトでは、手軽にでき、比較的継続することが可能な運動としてウォーキングに着目。ノートへ歩数を記入するのではなく、携帯電話のメールを使ってメモしすることで、可視化と運動に対する意識が強くなり、継続が期待できるとしている。 また、ブログやウェブサイトにブログパーツを貼り、週の歩数をグラフで表示することも可能。おなじく専用のアドレス(w2@ememo.jp)に歩数を送るだけで、ブログパーツにも成果が表示される仕組みだ。ブログパーツを通じて、他人に
Googleは米国時間5月19日、医療記録の保存管理や医療サービスの検索などを提供する「Google Health」のベータテストを開始した。 特定の分野では、単なる検索企業からの発展を目指すGoogleの戦略が、必然的に力を帯びるようになっている。「Microsoft Office」に対抗する存在となる「Google Docs」などは、その良い例である。しかしながら、Google Healthでは、監査機関や複雑なプライバシー問題が絡み合ってくることになりそうである。 Google HealthのプロダクトマネージャーであるRoni Zeiger氏は「個人健康記録は、まさに立ち上がったばかりの分野である。ほんのわずかな人々のみが、こうしたツールを利用しているに過ぎないという現状は、いまだに(コンピューティングおよびヘルスケア業界の)われわれがふさわしい段階には達していないことを意味してい
睡眠時無呼吸症候群を自宅で検査、フランスベッドがサービス開始 フランスベッドメディカルサービスは5月より、自宅で簡単に睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apena Syndromes)の検査が行えるサービスを開始した。東京都港区にある「健康・睡眠・メディカルショップ六本木店」で検査キットの貸し出しを行う。検査料金は5250円。 SASは、睡眠時に無呼吸状態になる病気で、意図しない居眠りや昼間の眠気といった自覚症状のほか、1時間の睡眠に5回以上の無呼吸や低呼吸がある。あるいは自覚症状やいびき・無呼吸の指摘がなくても、1時間の睡眠中に15回以上の無呼吸・低呼吸がある場合に診断される。 同サービスでは、指先のセンサーから血液中の酸素状態を測定する検査装置を貸し出し、就寝前から起床まで、自宅で測定してもらう。装置から取得したデータを専門の医療機関が分析し、判定結果を自宅に送付する。
体脂肪率などが計測できる体組成計や体重計といった家庭用計測機器最大手のタニタ(東京都板橋区)は24日、会員制の健康管理サービス「からだカルテ」の会員向けに体重や体脂肪率などの計測データグラフをユーザー自身が作成するブログに取り込めるサービスを開始すると発表した。サービス開始は5月12日から。新メニューを追加することで、新規会員の獲得につなげる。 ■新規会員の獲得狙う からだカルテは、インターネットを活用した健康管理支援サービス。通信機能を装備した体組成計や歩数計、血圧計などで計測したデータをグラフ化して表示する「健康グラフ日記」や計測データに基づいた食事や運動など生活改善の助言などを行っている。 新メニューは、体重や体脂肪率などの身体情報を週、月、年単位で表示できるほか、週から月単位で体重や体脂肪率の増減も分かる。また、タニタが筋肉量などの体組成データから導き出す体内年齢なども
UPDATE フロリダ州オーランド発--検索大手のGoogleは米国時間2月28日、「Google Health」と業界内の主要提携企業について発表した。Googleは、Google Healthが個人健康記録サービスとして、人々が自分の健康に関する情報すべてを1カ所で得ることができるようになることを目指す。 「なぜGoogleがここに参加したか」。Google最高経営責任者(CEO)のEric Schmidt氏は、同社としてこれまで参加したことがないというトレードショー「Health Information Management Systems Society(HIMSS)」での基調演説でこう語りかけた。「最も重要な検索とは何か?」 答えは健康だ。Schmidt氏は、米国人の約2人に1人が慢性の疾患にかかっていると述べた。一方でSchmidt氏は、同社に報告があった、Googleを使って
サッカーは過酷なスポーツです。それだけに自ずと、身体能力が最も高まる時間帯に始めることになったのでしょう。 頭脳にもレベルがピークになる時間帯がある 発揮できる能力のレベルが時間帯で変わるのは、1日のなかで身体にリズムが生まれているからです。この1日周期のリズムを、時間医学では「サーカジアン・リズム」と呼んでいます。 サーカジアン・リズムが影響するのは、身体能力だけでありません。創造力や事務処理能力などの頭脳的な能力も同じく、ピークになる時間帯があるのです。 その答えを言う前に、前サッカー日本代表監督のイビチャ・オシム氏の話をしたいと思います。 オシム氏は2007年11月に不幸にして脳梗塞になりました。報道によると、午前2時ごろに自宅の2階に上がろうとして倒れたそうです。なぜ彼は、夜中の午前2時過ぎまで起きていたのでしょうか?その訳を推理してみましょう。 オシム氏が午前3時に就寝するとすれ
KDDIおよび沖縄セルラーは1月31日より、PCとの連携が可能なスポーツ支援サービス「au Smart Sports」を開始する。日常のスポーツシーンを携帯電話でサポートするアプリケーション、トレーニング履歴の管理やスポーツ情報の閲覧ができるサイト、スポーツ関連グッズなどを提供する。 au Smart Sportsの第1弾となる「au Smart Sports Run&Walk」では、ランニングやウォーキング時のコースや消費カロリーなどが確認できる「Run&Walkアプリ」を提供する。利用料金は、機能が限定されるライト会員の場合は無料で、自転車でのカロリー計算や個人の目標設定などができるベーシック会員が月額105円となる。 Run&Walkアプリをプリセットしている機種は、W61SA、W61T、Cyber-shotケータイ W61S、W61CA、W62SA。Run&Walkアプリをダウンロ
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