ソニーが厚さ3mmの有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)テレビを米国で発売してから1〜2日の間に、ハワード・ストリンガー会長兼CEO(最高経営責任者)の携帯電話にハリウッドの大物3氏から注文が入った。 米映画会社ドリームワークスの3巨頭、スティーブン・スピルバーグ氏とデビッド・ゲフィン氏、ジェフリー・カッツェンバーグ氏がそれぞれ電話してきて、2500ドルするその11型テレビを欲しがったのだ。「しかも、ちゃんとお金を払って買ったんですよ」と、ストリンガー氏は上機嫌だ。 業績低迷に苦しんだ数年を切り抜け、自信に溢れるソニーが帰ってきた。 先月ラスベガスで開かれた国際家電見本市コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)で話題をさらった有機ELテレビなど、新技術で勝負に出ているし、今年はユーザーが映画や音楽、ゲームを様々なソニー製品にダウンロードできるサービス「プレイステーション(PS)