ケーブルテレビ(CATV)統括運営会社のジュピターテレコム(JCOM)は2007年7月30日,2007年度中間期(2007年1~6月)の連結決算(米国会計基準)を発表した。売上高は1281億円と前年同期に比べて24%の増加(通期予想に対する進ちょく率は49%),税引前純利益は176億円で同30.4%の増加(同57%)となった。通期の業績予想では,売上高が前年度に比べて18.5%増加の2630億円,税引前純利益が同じく12.7%増加の310億円を見込んでいる(図1)。 税引き前利益が2けた増と好調な背景には,同社が掲げる「ボリューム+バリュー戦略」の効果が表れてきたことがある。「ボリューム」戦略とは,CATV事業者のM&A(企業の合併・買収)も含めて加入者数を増やし,インターネット接続や電話サービスなど加入者が利用できるサービスの数を増やすことを目指すものだ。「バリュー」戦略とは,加入世帯当