全米の大手テレビ局がアナログ信号を停止して完全にデジタル放送に切り替えた米国時間6月12日、空が落ちることもなければデジタル放送受信機器が大幅に不足することもなかった。放送局や米連邦通信委員会(FCC)への問い合わせ電話の数は過去数日で増加していたが、FCCによるとその件数は想定範囲内だという。 FCC委員長のJonathan Adelstein氏は13日の記者会見で、「デジタル放送への移行は、ピッグス湾事件よりは2000年問題に近い状況だ」と述べた。 FCCは移行して間もない段階で、対応が遅れている人たちを支援して受信できるようにする作業がまだ残っていると話すが、12日に全米971局でデジタル放送への移行が順調に進んだことに委員たちが安堵し満足していることは明らかだ。 関係者らは13日、FCCに対する消費者からの電話が12日には31万7000件を超え、1日にかかってきた電話の件数としては