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2008年11月21日のブックマーク (5件)

  • 佐々木健一『作品の哲学』 (うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ)

    佐々木健一『作品の哲学』 東京大学出版会、1985 ■ 感想 このがすごくおもしろかった。 今後「おすすめの美学書を一冊」と誰かに聞かれたら(そんな機会はまずないのだが)、これを薦めることにしたい。 もちろん今から見ると議論が古い部分もあり、細かいことを言い出せばいろいろ気になる点もある。だいたい目次が悪い。結論が「愛のトポスとしての作品」かよ! そんなこと言われても! などと思ってしまう。 しかし、現在でも十分通用する鋭い指摘が多かった。対象を真摯にとらえるってこういうことかと、いささか感動したりもした。 何より、博学な著者なので、論旨に納得できなくても基的に読んでるだけで勉強になるのだった。 ■ 見どころ 第五章「作品のア・プリオリとしての解釈学的意志」についてだけ触れる。この章は大変おもしろかった。 p177-178 (エルナニは死んだ【とのことです】というセリフをひいて) この

  • 佐々木健一不完全著作リスト - うつし世はゆめ / 夜のゆめもゆめ

    美学者佐々木健一の著作一覧(不完全)。 随時改訂・追加予定。 ■ 単著 『生物試験法』 講談社、1981 別人と見た。 『せりふの構造(1982)』 筑摩書房、1982 『せりふの構造』 講談社学術文庫、1994 確かサントリー学芸賞受賞。 『作品の哲学』 東京大学出版会、1985 読んだ。 http://www.at-akada.org/blog/2007/01/post_21.html 『演出の時代』 春秋社、1994 『エスニックの次元―『日哲学』創始のために』 勁草書房、1998 『美学辞典』 東京大学出版会、1995 読んだ。 『ミモザ幻想―記憶・芸術・国境』 勁草書房 、1998 『フランスを中心とする18世紀美学史の研究―ウァトーからモーツァルトへ』 岩波書店 、1999 『タイトルの魔力―作品・人名・商品のなまえ学』 中公新書、2001 あーこれは絶対買おう。 『美学への

  • 寄付ベースの音楽モデルはほとんどのアーティストに通用する戦略じゃない | P2Pとかその辺のお話

    以下の文章は、TorrentFreakの「NiN’s Donation Model Doesn’t Work for Most Artists」という記事を翻訳したものである。 原典:TorrentFreak 原題:NiN’s Donation Model Doesn’t Work for Most Artists 著者:Ernesto 日付:October 25, 2008 ライセンス:CC by-sa 今年、複数の一流バンドたちが無料で自らの音楽を提供することを決意した。そして彼らは、ファンにその価値に値すると思えるだけのドネーション(寄付)を行う選択肢を提供した。RadioheadやNine Inch Nailsにとっては、こうしたドネーションモデルは、それ以外の選択肢以上にお金をもたらし、大きな成功を果たしたと言える。しかし、これはそれほどメジャーではないアーティストには当てはまら

  • 再録:八〇年代・サブカルチャー・雑誌 - 【海難記】 Wrecked on the Sea

    来年も作りたい!ふきのとう料理を満喫した 2024年春の記録 春は自炊が楽しい季節 1年の中で最も自炊が楽しい季節は春だと思う。スーパーの棚にやわらかな色合いの野菜が並ぶと自然とこころが弾む。 中でもときめくのは山菜だ。早いと2月下旬ごろから並び始めるそれは、タラの芽、ふきのとうと続き、桜の頃にはうるい、ウド、こ…

    再録:八〇年代・サブカルチャー・雑誌 - 【海難記】 Wrecked on the Sea
    shinimai
    shinimai 2008/11/21
    日本のサブカルチャーもイギリスと似たようなもんな気がするけど、メインステージがストリートじゃなくて活字とかなんよね。あとファッションと音楽の重要性が低いってことが大きい。
  • 「批評はうざい、面倒くさい」・・・とは私は言いたくありません。 囚人022の避難所

    「批評はうざい。面倒くさい。」とは私は言いたくありません。 何の話かというと、例えば“アニメ「批評」の問題は、アニメ史と切り離しては語れない気がする”という記事の中で、東浩紀さんについて、次のように言及してしまいました。 「世の中が“データベース”的になってるということを書いてた頭のいい人の頭脳が、けっしてデータベース的ではないらしい」 こういうのを(自分でもいい加減なこと書いてるなーと思いつつ、ついうっかり手抜きをして)書いてしまうと、「東さんの言う“データーベース”とは、そういう意味ではないですよー」というご教示をいただける。やっぱり私は読解が粗雑ですねー。 ただ、私などはどのみち“観客”という立場から、アニメにも、批評にも、楽しく接していければそれでいいやと、しっかり思っちゃっています。つい「面倒くさいなぁ」と、つかの間、頭をよぎったりもしちゃいました。 せっかくご教示いただいたのに