ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」などを運営するロイヤルホールディングス(HD)が2017年11月に東京・中央区に出店した「GATHERING TABLE PANTRY(ギャザリングテーブルパントリー)馬喰町店」。現金を使用しない完全キャッシュレス店舗は業界内外から驚きをもって受け止められた。オープンからまもなく1年―。野々村彰人常務は一連の改革に手応えを感じている。 新・三種の神器とは 「これがキャッシュレス店舗における『新・三種の神器』なんですよ」。野々村氏が見せてくれたのが、接客支援用に従業員が携帯するスマートフォン、アップルウォッチ、そして決済端末だ。同店ではiPadを活用したセルフオーダーシステムを採用。支払いの際には画面に表示される決済メニューの中から客が希望の方式を選択する。 店の看板に「キャッシュレス チャレンジ」の表示はあるが、客の間に戸惑いはないのか。「座席に案内す