欧州連合(EU)のブルトン欧州委員(域内市場担当)は24日、人工知能(AI)の規制をめぐり、開発企業が自主的に順守する「AI協定」の策定をめざすと明らかにした。EUはAIの包括的な規制法を準備中だが、技術開発の急進を踏まえ、法整備を待たずに対応に乗り出す構えだ。 ブルトン氏は同日、米グーグルのピチャイ最高経営責任者(CEO)とブリュッセルで会談。その後、ブルトン氏は「全ての主要な開発企業などと協力し、AI規制法に先立ち、自主的な協定の策定で合意した」とSNSに投稿した。AFP通信によると、ブルトン氏は、AI協定の例として、AIの作成画像に、それと分かるラベル付けを義務づける案などを挙げた。 EUの欧州委員会は2021年4月、世界に先駆けて規制案を発表。欧州議会の委員会が今月、対話型AI・ChatGPT(チャットGPT)など生成AIに関する規制を盛り込んだ修正案を承認した。欧州委、加盟国、欧