我が国の学校レベルでの筋トレに対する正しい知識をもった指導者はとても少ない。そんな中、日本全国の高校・大学で筋肉トレーニングを教えている男がいる。名前は宮本直哉。野球部・サッカー部を中心に「試合で勝てる筋力アップ」の指導にあたる。正しい筋トレは選手のパフォーマンスを上げる源であると語る宮本氏をクローズアップしてみたい。 筋トレとは是か非か? 中学校や高校でスポーツ系の部活動をやっていた40代、50代の人なら監督やコーチからこのような言葉を言われたことはなかっただろうか。 「筋トレをやりすぎると体が重くなる」 しかし、この言葉には根拠はない。ただ、筋力トレーニングを行い、ボディービルダーのような肉体になると、体が重そうに見えるだけなのだ。 この誤った考えを払拭したいと、中学校や高校、大学の運動部で正しいトレーニングを指導しているのが、宮本直哉氏だ。 学生時代はレスリング部で活躍。山口県大会、