博物館の「裏側」がのぞける体験イベントが人気だ。 「汚いところを掃除しているんだから、ウンチがくっついてるよ、よく見てブラシでこすってね」。雨上がりの7月22日、江戸川区自然動物園(東京都)。動物のふんやおしっこのにおいが漂う飼育棟で、飼育係の指導を受けながら、区内の小学生十数人がヤギや羊、ウサギなどの小屋の掃除にとりかかった。今年19回目を迎えた、同園主催の「サマースクール」だ。 入場無料の同園は、年間約50万人も訪れる隠れた人気スポットで、区民対象のサマースクールも応募倍率は3倍強。内容は、掃除やエサやり、モルモットやウサギの抱っこ、大きなヘビに触っての記念写真撮影、獣医師の仕事見学など盛りだくさんで、合間には2005年施行の外来生物法についての講義も行われた。 飼育係の長坂拓也さん(44)は、「学校では教えず、大人もあまり知らない、動物園だから伝えられることをこの機会に」と意義を強調