マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究グループは、ビルのような建物を直接3Dプリンタで“印刷”可能なことを示すため、実際に建造物を“出力”できる巨大な3Dプリンタ「Digital Construction Platform(DCP)」を試作した。この技術が実用化されれば、ビル建築に必要な期間が短縮され、コストが削減され、柔軟性も高まるという。 DCPで作成可能なものは、建物を構成する壁などの基本的な構造。移動可能な本体にクレーン車のような長いロボットアームが取り付けてあり、その先端に設けられた小さいロボットアームがノズルからコンクリートや断熱材などを出して、建物の壁を下から形成していく。原理的には、一般的に使われる熱溶解積層法(FDMもしくはFFF)3Dプリンタと同じ仕組みだ。