蓮舫行政刷新相は9日、東京都内の区立中学校を訪れ、「よのなか」科の授業で行われた模擬「事業仕分け」に参加した。 生徒たちは子ども手当の廃止を主張し、蓮舫氏は懸命に防戦、からくも「継続」を勝ち取る攻守逆転の展開となった。 訪れたのは、杉並区立和田中。授業では、税金の使い道について生徒が議論した。生徒たちは子ども手当について、「現金のバラマキだ」「保育所を増設すべきだ」などと厳しい廃止論を次々と発表。傍聴した3年生による投票では、「反対」の判定が出た。 これに対し、蓮舫氏は「すべての子どもの育ちを支えるために必要です。金額などは必要があれば見直します」と説明。その後の再投票でようやく「継続」となった。子ども手当“当事者”からの思わぬ攻撃に、蓮舫氏は授業後、「中学生はよく勉強しており、自分の意見を持っている。役所の説明より分かりやすかった」とたじたじだった。